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「トムとジェリー」は人種差別的?ある注意書きからアメリカで議論勃発

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人種差別的な表現が話題にのぼった「トムとジェリー」
人種差別的な表現が話題にのぼった「トムとジェリー」 - WireImage / Getty Images

 1940年のデビュー以来、世界中で愛されているアニメ「トムとジェリー」のストリーミングサービスが全米のiTunesとAmazonで先日からスタートしたが、アニメ冒頭の「人種差別的表現を含みます」という“注意書き”をめぐり、議論が巻き起こっている。

 この注意書きの話題はBBCなどでも扱われ、ツイッターは議論で持ちきりに。「子供にはわからないレベルの表現だから放っておけばいい」という意見から、「アニメの内容を人種差別とするなんて、神経過敏すぎてついていけない!」あるいは、「トムとジェリーは動物なんだから関係ないでしょ?」といったさまざまな意見が投稿され、中でも注意書きを付けることに対して不満を表明するツイートが目立ったことで、さらに大きなニュースとなった。

 有色人種に対する差別の歴史があるアメリカなだけに、古いマンガやテレビ番組には、今の常識では考えられないような差別的表現が出てくることも少なくない。「トムとジェリー」も、劇中に登場する黒人のお手伝いさんの描き方をはじめ、人種問題に対して配慮に欠ける表現が多いという意見のある、古いアニメのひとつだ。

 今回の件について、ツイッターなどを通じて意見を発信している人たちが白人か有色人種なのかは不明。この注意書きの意味を「差別問題に気を配るのは良いことだ」ではなく、「神経過敏だ!」と捉えることは、人種差別を指摘すること自体が差別を悪化させるのでは……という懸念なのか。いずれにせよ今回の騒動は、アメリカ社会に古くから根ざす問題が「トムとジェリー」というアニメを介して再び表面化した事例といえる。(取材・文:明美・トスト / Akemi Tosto)

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