オスカー女優が演じるおとぎ話の悪役の魅力とは?

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映画『マレフィセント』より - (c)Disney

 最近のおとぎ話映画で特に目立つのは、ビッグネームのオスカー女優が悪役を演じるというパターン。その理由と魅力について考察してみた。

 ここ数年のハリウッドで盛り上がっているおとぎ話映画ブーム。その多くでオスカー受賞経験のあるトップ女優が悪役を演じており、本来はヒロインであるはずのプリンセスよりも結果的に強烈な印象を残している。『マレフィセント』のアンジェリーナ・ジョリーを筆頭に、『スノーホワイト』のシャーリーズ・セロン、『白雪姫と鏡の女王』のジュリア・ロバーツ、『イントゥ・ザ・ウッズ』のメリル・ストリープ、『シンデレラ』のケイト・ブランシェットなどなど。しかし、なぜ彼女たちのような大御所が悪役に起用されるのか。大きく分けて二つの理由が考えられるだろう。

 まずはネームバリュー。魔女マレフィセントをメインに据えた『マレフィセント』はともかく、『スノーホワイト』や『シンデレラ』などはあくまでも汚れなきプリンセスが主人公であり、おのずと成長株の若手女優が主演に抜てきされることになるのだが、当然のことながら彼女たちには単独で観客を映画館へ呼ぶだけの力はない。そこで、プリンセスの前に立ちはだかる悪女役として、集客力の高いスター女優が求められるわけだ。

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小さいころはこんなにキュートな妖精でした……!(c)Disney

 そしてもう一つ重要なのは、近年のおとぎ話映画に登場する悪役がただの悪役ではないということ。例えばマレフィセント。もともとは心優しい妖精だったが、かつて愛した男性の残酷な裏切りのせいで魔女となり、彼の娘であるオーロラ姫に呪いをかける。心を鬼にしつつも、ついついオーロラ姫の成長を気に掛けてしまう彼女の本能的な母性愛を、アンジェリーナ・ジョリーは堂々たる貫禄とこまやかな情感を交えながら見事に演じた。

 それ以外にも、子供を持つ未亡人ゆえの苦労と後妻ゆえの劣等感からシンデレラにゆがんだ憎しみを向ける継母をドラマチックに演じた『シンデレラ』のケイト・ブランシェット、幼少期のトラウマから永遠の美と権力に執着する邪悪な女王を迫力満点で演じた『スノーホワイト』のシャーリーズ・セロンなど、いずれも華やかなスターのオーラと演技力を兼ね備えた大女優でなければ務まらない役ばかりだ。

 映画は悪役が魅力的でないと成功しないという。そう考えると、昨今のおとぎ話映画ブームというのも、実はこうした悪役を魅力的に演じるオスカー女優たちのおかげなのかもしれない。(なかざわひでゆき)

映画『マレフィセント』はWOWOWシネマにて7月25日夜9時、WOWOWプライムにて7月26日夜8時放送

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