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安楽死ほう助を頼まれた看護師の選択…『或る終焉』で描かれる終末医療とは

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映画『或る終焉』ポスタービジュアル
映画『或る終焉』ポスタービジュアル - (C) Lucia Films-Videocine-Stromboli Films-Vamonos Films-2015 (C) Credit photo (C) Gregory Smit

 第68回カンヌ国際映画祭で脚本賞を受賞した、終末医療を描いた映画『或る終焉』(5月公開)の予告編が公開され、患者の最期に献身的に寄り添う看護師デヴィッド(ティム・ロス)が患者から安楽死ほう助を頼まれる、緊迫したシーンが披露された。

 本作は、終末期患者のケアにあたる看護師の男が、ある患者から安楽死の手助けをしてほしいと言われたことから苦悩する姿を追うヒューマンドラマ。息子ダンの死を機に別れた妻と娘とも顔を合わせなくなったデヴィッドは、終末期の患者をケアする看護師として働き、患者の在宅看護と運動に没頭する日々を送っていた。患者たちに必要とされ、デヴィッド自身も率先して彼らとの親密な関係を育む中、末期ガンに苦しむマーサ(ロビン・バートレット)から、安楽死を手伝ってもらいたいと頼まれる。自らも暗い過去を抱えるデヴィッドは、過去への苦悩と過去の患者への思いの間で激しく葛藤していく。

 予告編では、それぞれの患者に親身に寄り添うデヴィッドが患者親族から厚意を拒絶され、セクハラで訴えると宣言される様子が映し出される。また、後半には安楽死のほう助を頼まれる描写もあり、息子の死を受け止めきれずにいるデヴィッドが、看護師として、一人の人間として、尊い命にどう向き合うのかが注目される。

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 メガホンを取ったのは、ティムから「君の映画に出たい」と逆オファーを受けたメキシコの新鋭ミシェル・フランコ監督。2作目の監督作『父の秘密』が第65回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門にてグランプリを受賞した際に、審査員長だったティムがその才能に惚れ込み、本作でのタッグが実現した。(編集部・高橋典子)

映画『或る終焉』は5月よりBunkamuraル・シネマほか全国順次公開

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