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麻薬戦争最前線…市民が麻薬カルテルから街を奪い返していく姿が新映像で明らかに!

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自警団の車から突き出された銃口
自警団の車から突き出された銃口 - (C)2015 A&E Television Networks, LLC

 メキシコ麻薬戦争の最前線に迫った映画『カルテル・ランド』の本編映像が公開され、街の平和を守ろうと立ち上がった自警団のメンバー達が銃を手に取り、麻薬カルテルから街を奪い返していく様子が明らかになった。

 第88回アカデミー賞長編ドキュメンタリー賞にもノミネートされた本作。麻薬カルテルに抵抗するために結成された自警団を率いるホセ・ミレレスと、メキシコの麻薬の国境越えを阻止するために“アリゾナ国境偵察隊”を結成したティム・フォーリーを軸に、メキシコ麻薬戦争の現状を若き映画監督マシュー・ハイネマンがリアルに映し出す。

 公開された本編映像におさめられているのは麻薬カルテル“テンプル騎士団”を街から追い出すために結成された自警団の姿。メキシコの陽気な音楽に乗せて展開される映像の中で人々もまた明るく笑うが、その手にはマシンガンが握られている。武装した市民達は街を“テンプル騎士団”から奪い返していき、「国民が、国に権力を与えると憲法39条にある! 立ち上がろう、このまま麻薬カルテルをのさばらせていてはいけない!」と叫んで人々を率いるホセをマスコミもはやし立て、ホセを含めた自警団メンバーの力は増していく……。

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 映像の最後には「取材のために連絡先を」と聞く女性記者に対して「やめた方がいい。私の妻は嫉妬深いから」と返すまでにノリにノッているホセだが、勢力を強めて巨大化したホセの組織では、やがて麻薬組織との癒着や賄賂が横行することになる。正義の名の下に集ったはずの人々がどんな結末を迎えるのか。メキシコ麻薬戦争の現実が本作で明らかになる。(編集部・海江田宗)

映画『カルテル・ランド』は5月7日よりシアター・イメージフォーラムほか全国順次公開

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