キアヌ×『ドライヴ』監督×エル・ファニング新作の変態ぶりがすごい!

第69回カンヌ国際映画祭

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エル・ファニングが無垢から妖艶に変わっていくさまは必見! - 第69回カンヌ映画祭フォトコールにて - Luca Teuchmann / Getty Images

 現地時間20日、第69回カンヌ国際映画祭でコンペティション部門に出品されている映画『ザ・ネオン・デーモン(原題) / The Neon Demon』の会見が行われ、デンマークのニコラス・ウィンディング・レフン監督(『ドライヴ』)と主演のエル・ファニング(『マレフィセント』)らが出席し、キアヌ・リーヴスの出演や賛否分かれた評価について語った。

エル・ファニング&レフン監督フォトギャラリー

 本作はファッションモデル界を舞台にしたホラー。ロサンゼルスに出てきたばかりの16歳の新人モデル・ジェシー(エル)は人の心をつかんで離さない圧倒的な美しさですぐに頭角を現すが、その存在は仕事を奪われたほかのモデルたちを狂わせることに。そしてそんな美に固執する者たちが集う世界にジェシー自身も猛烈に染まっていくさまが、きらびやかかつ血みどろで描かれる。

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 劇中には「Beauty isn’t everything, it’s the only thing. (美しさが全て、じゃない。美しさこそ唯一のもの)」という印象的なセリフが出てくる。2人の娘の父親としてはそう考えるだけでも居心地悪くなるというレフン監督だが「僕らは現実を誇張した映画を作った。観客の心に刺さり、観客の一部になることが目的。美しさのみを価値として捉えるなんてとても恐ろしいことだけど、実際、周りを見てみれば、美への執着は高まるばかりだとわかるでしょ?」と狙いを明かす。

 本作ではカニバリズム(食人)にネクロフィリア(死体愛好)まで、美に憑りつかれた者たちの過激な行動が何とも美しく映し出される。「デジタルの世界がリアリティーになっていって死も美も人工的になり、死と美は今や一つなんだ」と中でもネクロフィリアのシーンはこの映画の本質だとレフン監督は説明。実際にロサンゼルスのモルグで撮影をし、主人公ジェシーに次ぐ大役を演じているジェナ・マローンに「こうやってみてくれる? 次はこうして?」と具体的な要望を出すうちにどんどんエスカレートして今のシーンになったという。

 キアヌの出演は念願叶ってのことだったようで「キアヌはクソ最高。彼はキングだ」と喜んだレフン監督は、「キアヌがナイフを持って誰かののどに突っ込んでいるというのは、それだけで興奮するよね」とにやり。女性の世界を描いた本作における男性キャラクターたちの立ち位置については「最初にエルに話したのは、全ての男が他の映画における“ガールフレンド”みたいだということ。全ては女性が中心で、そのほかは二次的。男は恐怖、支配者、捕食者のように見えるが、実際は女性キャラクターが支配している。彼女たちがそうすることを許可しているんだ」と解説した。

 内容が内容だけに、プレス向けの試写の上映後にはブーイングと称賛の拍手が入り交じることになった。レフン監督はそのことについて聞かれると、「もし評価が分れないんだったら、僕らはここで何をやっているんだ、ということ。アートは良い・悪いじゃない。良い・悪いは中華料理とかに言うことでしょ。映画は“経験”なんだ。創作とはリアクションで、リアクションは経験の本質だ。もし反応しないなら、どうして時間を無駄にする?」と賛否あってこその映画だと力を込めていた。(編集部・市川遥)

第69回カンヌ国際映画祭は現地時間5月22日まで開催

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