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制作会社破綻から復活!アニメ『虐殺器官』2017年2月3日公開決定!

第29回東京国際映画祭

ついに公開日決定にこぎつけた『虐殺器官』
ついに公開日決定にこぎつけた『虐殺器官』 - (C)Project Itoh / GENOCIDAL ORGAN

 2009年に34歳の若さで病死した小説家・伊藤計劃(けいかく)さんの著作を映画化した長編アニメ『虐殺器官』の公開日が2017年2月3日に決定した。10月31日に都内で行われた、第29回東京国際映画祭(TIFF)内イベント「TIFFアニ!! 第1部 東京国際映画祭 イチオシ・アニメ スペシャルステージ」で発表された。

 伊藤さんの著作をアニメ化する「Project-Itoh」の第1作として企画された同作だが、2015年に制作を担当していた株式会社マングローブが経営破綻し制作が中断。その後、チーフプロデューサーの山本幸治が、新スタジオ「ジェノスタジオ」を設立。2016年冬の公開を目指して制作を再開していた。

 イベントには、主人公クラヴィス・シェパード大尉と、クラヴィスが追う謎の男ジョン・ポールの声を担当する人気声優の中村悠一櫻井孝宏が登壇。制作会社の倒産が報じられたことで、予定されていた取材がなくなったこともあったという中村は、「再出発のチャンスをいただいて、あの時よりも時間をおいて、より良いものに仕上がっていくだろうと思いました。音が入って、重厚感がより増したと感じました」と感慨深げに語る。

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 一方の山本プロデューサーは「(倒産して)ここで頑張って作りきれば、目立つなと思って作りました(笑)」と述懐。この日は背中に『虐殺器官』とプリントされたTシャツで登壇しており、「いろいろ背負ってしまいました(笑)!」と意気込んだ。

 本作は、近未来において、後進諸国におけるさまざまな大規模虐殺の影に存在する謎の男ジョン・ポールの追跡ミッションに従事する米軍大尉クラヴィスの姿を描いたハードなSF作品。「血の表現など、目を覆いたくなるような、容赦のない表現になってますが、それが最後につながるフックとなっています」というポール役の櫻井は、「もしかしたらあるんじゃないか? こういう未来が来るんじゃないかという予感など、いろんなことを考えさせられる作品です」と作品のクオリティーに太鼓判を押している。(編集部・入倉功一)

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