「赤毛のアン」原作者モンゴメリーの素顔「祖母はコミュニケーションの天才」

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原作者モンゴメリーのエピソードを明かす孫娘ケイト・マクドナルド・バトラー - (C)2015 GABLES PRODUCTIONS INC. ALL RIGHTS RESERVED.

 100年以上にわたって世界中で愛され続けているベストセラー小説「赤毛のアン」再映画化の製作総指揮を務め、原作者L・M・モンゴメリーの孫娘であるケイト・マクドナルド・バトラーが来日し、祖母の素顔について語った。

【写真】新『赤毛のアン』フォトギャラリー

 想像力が豊かで元気いっぱいな赤毛の少女・アンを主人公にした「赤毛のアン」は、1908年にカナダの女性作家L・M・モンゴメリーが生み出した名作。最近では「赤毛のアン」の翻訳者・村岡花子の半生を描いたNHK朝の連続テレビ小説「花子とアン」(2014)が話題になったことも記憶に新しい。これまで何度も映像化、舞台化されてきた原作が昨年、本国カナダでテレビ映画として放送され、日本で劇場公開されることになった。

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 現在“赤毛のアン・ライセンス局”の理事会メンバーであるバトラーにとって、原作者モンゴメリーは父方の祖母にあたる。モンゴメリーはバトラーが生まれる前の1942年に亡くなっているので、実際に会ったことはない。しかし、モンゴメリーの息子である父から、よく祖母の話を聞いていたという。

親友の美少女ダイアナ(ジュリア・ラロンド)とアン(エラ・バレンタイン)(C)2015 GABLES PRODUCTIONS INC. ALL RIGHTS RESERVED.

 「祖母は牧師の妻として、やんちゃな男の子2人の母として、コミュニティーで果たさなければならない役割がたくさんありました。物を書くのは、まだ家族みんなが寝ている早朝だったそうです。毎日庭の手入れをして、料理や裁縫も上手。写真家でもありました」とバトラーが語るモンゴメリーは、まさに才能あふれる頭脳明晰な女性だったのだろう。「わたしはとてもそんなふうにはなれないので祖母のような女性が近くにいたらプレッシャーを感じるだろうなぁと思います(笑)」。

 およそ100年前、女性が本を書くときはペンネームを用いるのが一般的だった時代に、堂々と本名で作家としての地位を確立していったモンゴメリー。そんな彼女をバトラーは「時代に先駆けたとても野心的な女性。フェミニズムという言葉自体は使っていませんでしたが、祖母はまさしくフェミニストでした」と評する。「わたしは時々、祖母が今生きていたら世の中をどんなふうに見るのだろうと想像するんです。祖母はコミュニケーションの天才だったので、もちろんTwitterやフェイスブックをどんどん使いこなしたでしょうね(笑)」。

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マシュウ役にマーティン・シーン、マリラ役にサラ・ボッツフォードと名優ぞろい!(C)2015 GABLES PRODUCTIONS INC. ALL RIGHTS RESERVED.

 バトラーが「赤毛のアン」に初めて触れたのは、父が読み聞かせをしてくれた6歳のとき。自分一人で読んだ12歳以降は、もう数えきれないほど繰り返し読み返してきた。「読むたびに新しい発見があり、時間が経ってから本当の意味に気づくことも多い。物語にはユーモアが満載で、祖母は一体どこからこのようなアイデアを思いつくのだろうと考えながら読んでいました」。

 「赤毛のアン」は孤児のアンと、彼女を引き取る年配のマシュウとマリラ兄妹の3人が共に成長していく物語。バトラーは「特にアンとマシュウの関係を見ると、わたしが25歳のときに60代で亡くなった父のことを思い出します。父は末っ子のわたしによく本を読んでくれて、一緒に時間を過ごすことが多かったのです」と懐かしむ。最新のテクノロジーで、プリンス・エドワード島の自然の美しさを生き生きとスクリーンに映し出した本作の公開を機に、「赤毛のアン」の原作を手に取る新しい世代が増えることが何よりの願いだ。(取材・文:石塚圭子)

映画『赤毛のアン』は5月6日より新宿バルト9ほか全国順次公開

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