湊かなえ「望郷」映画化！主演は貫地谷しほり＆大東駿介
「告白」「リバース」などで知られるミステリー作家・湊かなえの「望郷」が貫地谷しほり＆大東駿介主演で映画化され、9月16日より公開されることが明らかになった。
「望郷」は、日本推理作家協会賞を受賞した連作短編集。全六編で構成され、昨年には「みかんの花」「海の星」「雲の糸」の三編がテレビドラマ化されていたが、今回、二組の親子の過去と未来をつなぐ感動の物語として、「夢の国」「光の航路」が映画化されることになった。
「夢の国」で古いしきたりに縛られ窮屈な生活を送る中、ある事件を引き起こしてしまう夢都子を演じたのは、これが4年ぶりの映画主演となった貫地谷。「自分の中でとても大切な作品なので凄く嬉しいです。誰しも何かに憧れ、生きるという事への窮屈さをどこかに持っているのではないでしょうか」「親子の秘密、解放される事のない罪、それでも明日に向かっていく人たちを是非見て欲しいと思います」とコメントしている。
一方、「光の航路」で故郷の島に転任になり、いじめ問題に悩みながら、確執を抱えたまま死別した父の本当の思いを知ることになる中学教師・航を演じたのが大東で、「湊かなえさんの故郷であり、物語の舞台のモデルでもある因島で撮影でき、島の空気を感じながら島の方々とこの作品を作れた時間は財産であり貴重な経験でした。島での濃密な撮影の中で、スタッフの皆さんとこの作品で全国の劇場を開けたいと語り合っていた想いがカタチになり嬉しいです」と公開決定の喜びを語った。脇を固めるのは、木村多江、緒形直人ら実力派。貫地谷と大東は、湊原作の映画『白ゆき姫殺人事件』にもそろって出演している。
『ディアーディアー』などの菊地健雄監督がメガホンを取り、全編が因島を中心とした瀬戸内地方で撮影された。（編集部・市川遥）
映画『望郷』は9月16日より新宿武蔵野館ほか全国拡大上映
