長澤まさみ&松田龍平が驚いたまったく新しい宇宙人とは?

長澤まさみ&松田龍平
長澤まさみ&松田龍平 - 写真:中村嘉昭

 『岸辺の旅』『クリーピー 偽りの隣人』などの黒沢清監督が劇団「イキウメ」の同名舞台を映画化した『散歩する侵略者』(9月9日公開)。夫の異変に気づき、翻弄されながらも人類の危機に立ち向かっていく妻の鳴海を演じた長澤まさみと、人間の概念を奪う前代未聞の侵略者(宇宙人)を独特の雰囲気でシュールに、時にコミカルに体現した松田龍平が、世にも不思議な宇宙人の誕生秘話を明かした。

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 衝撃的な一家惨殺事件で幕を開ける本作は、イラストレーターの鳴海(長澤)と、行方不明になったのち別人のようになって帰ってきたその夫・真治(松田)の不思議な関係を映し出していくが、散歩しながら人間から概念を奪っていく侵略者・真治のキャラクターは既存のどのイメージにも当てはまらない。

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 一見ふざけているようにも見える真治の言動は、妻の鳴海を激怒させ、呆れさせるが、映画を観る者には思わずクスッと笑ってしまうほどユーモラスだったりもする。だが、そこに行き着くまでには紆余曲折があったようで、松田は「最初は“この宇宙人はこういう目的があって地球を侵略しに来ているんだ”とか“ほかの二人の侵略者(高杉真宙&恒松祐里)との共通性を持たせなければいけないんじゃないか”と自分で勝手に縛りを作ってしまって」と振り返る。「でも、黒沢監督の演出を受けるうちに、自分を縛ることにつまらなさを感じるようになったんです」。

 こうして自由を獲得した松田の侵略者に対し、長澤は「人間の動きを真似するその純粋さが、人間が考える得体が知れないものへの憧れや欲望みたいなものも体現しているし、真治はとにかくコミカルでかわいいんです」と魅了された様子だ。

 長澤は、その新しい宇宙人像が黒沢清監督の映画に新たな魅力ももたらしているという。「今まで黒沢さんの映画にはコメディーの要素はあまりないと思っていました。でも、今作では真治が独特の笑いを作り出していて、そこが新しい。いままでの黒沢さんの作品にはなかった雰囲気になっていると思います」。

 ホラー&スリラー映画で国内外で名を馳せてきた黒沢監督の新作は、そんなおかしみや新味がさく裂した野心作となっている。(取材・文:イソガイマサト)

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