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『悪魔のいけにえ』前日譚、少年をレザーフェイスに変貌させたのは母親だった!?

親子を演じたサム・ストライクとリリ・テイラー
親子を演じたサム・ストライクとリリ・テイラー

 1974年にトビー・フーパー監督が手掛けたホラー映画の金字塔『悪魔のいけにえ』の前日譚(たん)を描いた映画『レザーフェイス(原題) / Leatherface』について、リリ・テイラーサム・ストライクが、10月18日(現地時間)ニューヨークのAOL開催イベントで語った。

【写真】2018年春に日本上陸!『レザーフェイス(原題)』

 オリジナルの『悪魔のいけにえ』は、テキサスの田舎町を舞台に、人の顔の皮をかぶった殺人鬼レザーフェイスがチェーンソーをふりかざし、若者たちを虐殺していく内容だったが、今作では、そのレザーフェイスの少年時代から青年時代に焦点を当てている。警官の娘とその彼氏を襲う陰惨な事件を起こして、精神科病院に入れられた少年が、10年後に3人の入院患者と共に看護師を誘拐して脱走を図る。しかし、娘を殺されたことにより気が狂った警官から執拗に追われ……。『屋敷女』のジュリアン・モーリーアレクサンドル・バスティロが共同監督を務めた。

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 少年の母ヴァーナを演じたリリは本作へのオファーについて、「ジュリアンとアレクサンドルから『僕らはテレンス・マリック監督の『地獄の逃避行』とソフィア・コッポラ監督の『ヴァージン・スーサイズ』を交錯させたような映画を作りたい』と言われたの。もちろん、出演すると言ったわ!」と笑顔で話す。

 一方、ヴァーナの子供たちのうちの一人を演じたサムは「僕はオリジナルの『悪魔のいけにえ』の大ファンなんだ。今作では、少年の転落と連続して起きるさまざまな出来事が彼をレザーフェイスに変貌させていくんだけど、ホラー映画にしては性格劇(主人公の特異な性格を強調して、それが引き起こす事件を中心に展開する話)により近いところが気に入ったんだ」と明かした。

 少年がレザーフェイスに変貌する前に、彼に大きな影響を与えたのが母ヴァーナだが、彼女のキャラクターについてリリは「何事も自分が仕切り、(勝手な自己解釈で)現実から目をそらしているけれど、子供たちのことは愛しているの。彼らを愛しているけれど、(自己防衛のために)人を殺すことを子供たちに教えてしまうのよ。彼女は何も考えていないように見えるけど、殺すことを正当化しようとしているの」と説明する。

 また、これまでレザーフェイスを描いた映画がいくつもあったが、今作はオリジナルの『悪魔のいけにえ』だけを参考にしたのかとの問いには、リリが「監督の二人は、オリジナル映画に敬意を払っていて、今作を手掛ける上でオリジナル映画のみに集中していたわ。わたしたち俳優陣もそれを肝に銘じていたわね」と振り返った。(取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)

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