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引退発表の小室哲哉「悔いなしなんて言えない」 涙ながらの会見

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引退を決意した経緯を涙ながらに語った小室哲哉
引退を決意した経緯を涙ながらに語った小室哲哉

 音楽プロデューサーの小室哲哉(59)が19日、都内で会見を行い、引退を決意した経緯を涙ながらに語った。

【画像】ファンを感激させた小室哲哉&KEIKOの夫婦ツーショット

 この日の会見は、18日発売の「週刊文春」で看護師A子さんとの不倫疑惑が報じられたことを受けて行われることとなった。最初に妻のKEIKOの病状に触れた小室は、2011年にKEIKOがくも膜下出血で倒れて以来、「(病気のために)大人の女性に対してのコミュニケーションというか、対話のやりとりが日に日にできなくなってしまい。そこを諦めてはいけないのが“精神的なサポート”だということは重々承知しているのですが、何度も繰り返しの質問をすることにちょっと疲れはじめてしまったということは3年前からあったと思います」と説明。

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 仕事面では「本当に幸せな日々が続きました」という小室だったが、2012年にC型肝炎を発症。さらにストレスなども重なり、難聴や耳鳴り、そして体がだるくなったり、思考がにぶったりするようになった。そこで看護師のA子さんに点滴などの施術を行ってもらったりする中で、「僕の中で彼女に頼り切ってしまい、甘えてしまっていた。お恥ずかしい話ですが、精神的な支えが必要だったと思います」と悔やむ小室。ただし「大前提として、体調不良で来ていただいた方なので、一般の男性が望む“女性を招くという行為”とは確実に違うと心から言えますが、ただし誤解を招いたのは不徳の致すところだと思っております」と付け加えた。

 引退を決意したのは今回の騒動のほかに、体調不良、そして世間でいう定年の60歳に自分が近づいていることがあり、以前から引退を少しずつ考えるようになっていたという。「これから高齢化社会を迎える中で、これからどう生きるべきか自問していた時だったので、文春さんの報道のおかげというか、ある種の起爆剤となったのは間違いない」と振り返る。

 「活動休止」ではなく、「引退」という形を選んだことについて「僕は2010年に非常に大変なこと(詐欺事件)をしてしまいました。だから償いはしないといけないんじゃないか、という気持ちが他の方よりは強いのかなと思います」とコメント。さらに自身の音楽についても「やはり僕の曲が流行したのは1990年代、2000年くらいがギリギリかもしれません。今思うとすごすぎた時代だったと思います。多くの皆さんが、あの時代の曲は良かったねと言ってくださる。もちろん時代の流れはありますが、どうしてもあの時代を基準としてしまうんです」と自分に対するもどかしさを正直に語った。

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 およそ35年の音楽人生を振り返り、「1990年代はいろんな方がヒット曲を歌ってくれて、楽しんでくれたのがうれしかった。一番つらいのは今日です」と語る小室。くしくも楽曲を提供した安室奈美恵も引退を発表しているが、小室自身も「安室さんの引退宣言は非常に理解できました。美学を貫くという意味ではとてもステキだなと思いました。自分もいずれステキな形で身を引けたら」と思っていたという。

 しかしその思いはかなわず。謝罪の意も含まれた引退会見という場になり、「今は皆さんの前でお話しするのが精いっぱい。でもこれが一人になった瞬間に、涙があふれ出るのか、なんてことをしてしまったのか、なんてことを言ってしまったのかと悔いが出る可能性は十分にあります。悔いがないなんて一言も出てこないです」と悔やむ小室。「それはこの日にち、環境だからであって、例えば誕生日とかにライブをやって、楽しく勇退という形になるならば、悔いなしと言えたのかもしれない」と語り、涙ぐむ。

 この日の会見はおよそ150名の報道陣が来場し、1時間40分近くにわたって繰り広げられた。「皆さんの前に立たせていただく機会はおそらく今日で最後かもしれない」という小室は、「たった一人の言動で社会が動くとは思っておりませんが、ここ10年で高齢化社会、介護の大変さ、社会のストレスとか、少しずつではありますが、触れてきたのかなと思っております。わたしがこういうことを発信することで、皆さんが少しでもいい方向に動いてくれたらと思います」とメッセージを送り、会場を後にした。(取材・文:壬生智裕)

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