ヒュー・グラント、1年で俳優辞めるつもりだった シニカルな俳優論

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僕はパディントンとは正反対

 出演最新作『パディントン2』を引っ提げ来日したヒュー・グラント(57)が取材に応じ、シニカルな俳優論を語った。

【画像】落ち目の俳優役のヒュー・グラント

 ヒューが本作で演じたのは、かつてはウエストエンドのスターだったが、現在はペットフードのCMと地元のイベントくらいしか仕事のない落ち目の俳優フェニックス・ブキャナン。「俳優役は、一つ前の映画(メリル・ストリープと共演した『マダム・フローレンス! 夢見るふたり』)でもやったんだ。多分残りの人生で俳優役しかできないってことじゃないかな」と早速ジョークを飛ばしたヒューは、「複雑というより、楽しかった。俳優をバカにするのはいつでも楽しいよ」と事もなげに語る。

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 どうしてそこまで批判的な目で俳優業を見られるのだろうか?「僕はとてもシニカルでネガティブなんだ。パディントンとは正反対。彼は世界の最高の面を見るけど、僕は最低の面を見る。実際、いつも俳優たちが嫌いだった。彼らはひどくて、エゴが強くて、うぬぼれている」と一刀両断。「僕はもう長年この仕事をしているが、23歳の時、最初は1年だけやるつもりだった。ほかの学部、ほかの大学へ行くためのお金が必要だったから。それなのにそこから身動きが取れなくなってしまった。僕が俳優でいるというのは、単にそういうことなんだ」。

 かなり皮肉の効いたフェニックス役だが、ヒューがとびきりコミカル&チャーミングに演じたからこそ、心温まる本作のテイストに完璧にマッチした愛すべき人物となっている。第71回英国アカデミー賞では2年連続で助演男優賞にノミネートされるなど、“ロマコメの帝王”として色男ぶりばかりが取り上げられがちだったヒューの、演技力やコメディーの才能が評価されるようになった。「賞シーズンに自分の名前が出るなんて全く予想していなかった。長い間、僕の映画はたくさんのお金を生むけれど、誰も僕のことをいい俳優だとは思わなかった。だけど今はそれが変わったみたいなんだ」。

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 辛辣な視線とは裏腹に、俳優業への向き合い方は真剣そのもの。役づくりで大切にしていることは「時間をかけてゆっくりやる」ことだといい、「料理みたいに時間をかけてやると、最後にはよりおいしいものが出来上がる。焦らず、パニくらない。一日一日、脚本に書かれた役柄について自問する。そうすると時にインスピレーションの瞬間があるんだ。『あー!! 彼はこういう人なんだ』というね。それを書き留めておく。次の日には違う人のような気がするかもしれないが、でもそこからが始まり。彼のことが少しつかめるようになる」と真摯に語る。

 「あと衣装合わせもとても役に立つ。映画だとリハーサルをする時間がなかなかなくて、そこでキャラクターを発展させるということができないことも多いが、衣装合わせがその役割を果たす。鏡の前に立って、帽子をかぶると突然『これが彼だ!』とわかったりするんだ」と明かしたヒュー。今回演じたフェニックスは俳優だけに変装の達人で、何着もの衣装を試すことになったといい、「疲れ果てたよ。僕の年齢になると、ただ服を着替えるだけでもとても疲れる。特に靴と靴下はね」とジョークにするのも忘れなかった。(編集部・市川遥)

映画『パディントン2』は公開中

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