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坂本龍一、いい音との出会いは一瞬…クリエイターとしての心得

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スティーブン・ノムラ・シブル監督と坂本龍一

 音楽家の坂本龍一が17日、Apple銀座で行われたトークイベント「Perspectives」にスティーブン・ノムラ・シブル監督と共に出席し、クリエイターとして、最も大切にしていることを語った。

【画像】津波をかぶったピアノを弾く『Ryuichi Sakamoto: CODA』予告編

 坂本とシブル監督は、8年ぶりとなる坂本のオリジナル・アルバム「async」の制作に密着した長編ドキュメンタリー映画『Ryuichi Sakamoto:CODA』でタッグを組んだ仲。作品の大きなポイントとしてシブル監督は、坂本が撮影中、何気なく弾いた曲の存在に言及する。

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 「『solari ソラリ』というタイトルになった曲なのですが、構えてお願いしたものではなく、カメラを移動して背中からのアングルを撮りたいから『なにか弾いてください』という程度でお願いしたとき、坂本さんが『適当に弾きますね』と言った曲。これが制作から5年以上待った瞬間だったと思う。撮影部隊も『絶対逃しちゃいけない』という緊張感にあったわけではなかったので、優秀なクルーじゃなければ撮り逃していた」とシブル監督は興奮気味に語る。

 この言葉に坂本は「僕はリハーサルや予行演習が嫌いだし、人にも、しないことを進めています」と笑顔を見せると「フィールドレコーディングでもそうですが、いい音と出会えるのは一瞬。音楽スタジオでもそう。その瞬間をしっかり、とらえられるかが大切。映像も同じだと思う。だから、映像も音楽も無駄だと思ってカメラや録音をまわしていないのはダメ」と持論を展開。

 続けて「『ハイ、弾いてください』と言われて弾くものには照れがあって、本心ではないもの。本来なら、ステージがあってお客さんがいるというのも不自然なんですよね。同じ畳の上で演奏する方がいい」と理想を語ると「偶然が真実。曲が浮かぶのも『曲を作ろう』と意気込んだところで、だいたい良い曲は出てこないんです。寝ていて急に浮かんだりする。それをしっかりキャッチできるか」とクリエイターとしての心得を説いていた。

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 また、本作では劇中、東日本大震災の津波によって壊れてしまった“津波ピアノ”を演奏するシーンもあるが、調律されていないピアノを弾くことに触れ「人間は自然に反しているなと考えさせられることがあります。どうやったら自然に即したライフスタイルに寄り添えるのかなと考えることがある」と語るも「でもそうは言っても、自分だって自然に反した行いをしていますからね」とその難しさも問題としてあげていた。(磯部正和)

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