ブッシュ政権の核心に迫った4人のジャーナリストを描いた注目作、報道の自由の重要性を監督が訴える

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出演を兼任したロブ・ライナー監督

 映画『スタンド・バイ・ミー』『ミザリー』などのロブ・ライナー監督が、新作『ショック・アンド・オー(原題) / Shock and Awe』について、6月8日(現地時間)、ニューヨークのAOL開催イベントで語った。

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 本作は、2003年に大量破壊兵器の捜索を理由に、イラク戦争とサダム・フセインの拘束を敢行したブッシュ政権の核心に迫ろうとした、4人のジャーナリストを描いた作品。4人をウディ・ハレルソンジェームズ・マースデントミー・リー・ジョーンズ、そしてライナー監督自らが演じている。

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 今作の冒頭では、リンドン・ジョンソン米元大統領の報道官だったビル・モイヤーズの言葉、『民主主義が生き残るには、われわれには自由で、独立したプレス(報道)が必要だ』を引用することで、政府に圧力をかけられることのない、報道の自由の重要性を言葉にしたライナー監督。「生きているうちに、アメリカが2度も(政府にだまされて)戦争に行くことになるとは思わなかったね(1度目はペンタゴン・ペーパーズによってベトナム戦争参戦のうそが明らかになっている)。実際にイラクに侵攻したときも、(大量破壊核兵器の)報道には何の根拠もなければ正当性もなく、さらにサダム・フセインとの関わりもなかったのさ」と不満をぶちまける。

 また、企画当初はコメディー調の風刺映画を考えていたにも関わらず、今作がシリアスなドラマ作品になったことについては、「当初は、『博士の異常な愛情』のような映画にしたかったのだけど、かなわなかったんだ。良い脚本を得られなかったし、異なった手段でアプローチしてもダメだったんだ。そんなときに、ビル・モイヤーズが手掛けた(今作のモデルとなった)Knight Ridder(ニュースエージェンシー)の4人の記者を描いたドキュメンタリーを鑑賞したんだ」と話す。「彼らは、全て正しい報道(イラクの大量破壊兵器の保持がうそであること)を伝えたにもかかわらず、(記事が出された当時は)誰もその報道を気にしなかったし、人々に報道が届いていないときもあったんだ。今作の製作中にトランプ政権になったけれど、現在は以前よりも(政府のうそを)暴くのに時間がかかるようになっているよ」と嘆いた。

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 今作のモデルとなったKnight Ridderの記者については、「ウディ、ジェームズ、トミー・リーという素晴らしい俳優を配役しただけでなく、(セットには)実際にKnight Ridderの記者たちも居てくれたんだ。彼らは、脚本を手伝ってくれただけでなく、セットにも毎日来てくれたよ。僕らの演技中に、そんなことは起きていない、そういうことは起きていたなど、指摘してくれたんだ」と明かし、当時(調査している段階で)の彼らは、多くのブッシュ政権の役人と話しただけでなく、政府の役人としてはランクの低い地位にいても、真実を語りたいと思っている人物にもアプローチをかけるなど、綿密な調査を行っていたのだと説明した。(取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)

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