フランソワ・オゾン監督が来日!新作『2重螺旋の恋人』を謎解き

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来日したフランソワ・オゾン監督

 横浜で開催中の「フランス映画祭2018」で来日したフランソワ・オゾン監督が、22日、自身の新作『2重螺旋の恋人』の監督来日記念ティーチインに登壇。謎に満ちた本作を読み解くヒントを提示した。

世界三大映画祭の常連!オゾン最新作『2重螺旋の恋人』作品写真

 世界三大映画祭の常連であり、『スイミング・プール』『8人の女たち』など多彩な作風で知られるオゾン監督。今度の新作は、米国の作家ジョイス・キャロル・オーツによる双子をテーマとした短編小説を大胆に翻案した心理サスペンスだが、オゾン監督は「原作者のキャロル・オーツ自身、2つの名前を使って小説を書く作家なのですが、本作ではすべての人物が二重の役割を担っています」と語り始める。

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 主人公のクロエ(マリーヌ・ヴァクト)が、容姿は同じだが中身は正反対の双子の精神科分析医・ポールとルイ(ジェレミー・レニエの二役)との禁断の関係にのめり込んでいく姿を描き出した本作。「観終わったばかりのみなさんが、混乱状態でなければいいのですが」とほほ笑んだオゾン監督は、「ジェレミーは、最初は髪型や声の質を変えて二役を演じ分けていますが、映画が進むにつれ、わざとどちらがポールでどちらがルイか、混乱を生むような仕立てにしています」と本作を読み解くヒントを示した。

 さらに、夢を現実のように、現実を夢のように撮影したことを明かしたオゾン監督。「現実と妄想が入り混じったクロエの世界に入り込んでもらい、みなさんがいわば精神分析医になって、この映画の答えを見つけてほしいんです」と客席に向けゆっくりと語った。

 イベントでは、テーマの選び方について客席からオゾン監督に質問が飛ぶ一幕も。これに対して、オゾン監督はリスクを冒してでも、毎回違うことをするという自身のスタイルを説明した。「映画になるテーマは、身の回りにたくさん転がっていますが、難しいのは、むしろ自分が数年間、飽きずにその仕事を追い続けたいと思えるか、そういう欲望を抱かせるテーマかどうかなんです。私は、映画作りを自分の欲望とカンに従ってやっていて、自分の作品を分析したりはしないんですよ。映画を作るのは苦しいと言う同業者もいますが、私は撮っていない方が苦しくて、作っているときの方が楽しい」。(取材・文/岸田智)

映画『2重螺旋の恋人』は8月4日より、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国公開
「フランス映画祭2018」は6月24日まで、横浜みなとみらいホール、イオンシネマみなとみらい他で開催

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