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最低映画を決めるラジー賞、トム・ハンクスが2冠 最低作品賞は18禁指定『ブロンド』

『エルヴィス』でのトム・ハンクス
『エルヴィス』でのトム・ハンクス - Warner Bros. / Photofest / ゲッティ イメージズ

 アメリカで公開されたその年の最低映画を選出する、第43回ゴールデンラズベリー賞(ラジー賞)の受賞結果が現地時間11日に発表され、俳優トム・ハンクス(66)が映画『エルヴィス』で最低助演男優賞と最低スクリーンカップル賞の2冠に輝いた。また、本年度の最低作品賞は、マリリン・モンローを題材にしたR18+指定のNetflix映画『ブロンド』が獲得した。

【画像】まるで別人!マリリン・モンロー役のアナ・デ・アルマス

 『エルヴィス』は、伝説のロック歌手エルヴィス・プレスリーの半生をバズ・ラーマン監督が映像化した伝記ドラマ。エルヴィス役のオースティン・バトラーは、明日発表の第95回アカデミー賞で主演男優賞にノミネートされている一方で、エルヴィスのマネージャーであるトム・パーカーを演じたトムは、最低助演男優賞と最低スクリーンカップル賞「トム・ハンクスとラテックスまみれの顔面(そしてばかげたアクセント)」という不名誉な賞を受賞してしまった。ちなみに、トムはディズニー実写版『ピノキオ』のゼペット役で最低主演男優賞にもノミネートされていた。

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 最低作品賞に輝いた『ブロンド』は、ジョイス・キャロル・オーツの小説を原作に、マリリンの波乱万丈な人生を描くフィクション。主演のアナ・デ・アルマスの演技は高く評価されたものの、劇中でのモンローの描かれ方が物議を醸したことで話題となり、最低脚本賞も受賞している。

 その他、米ソニー製作のマーベル映画『モービウス』が最低主演男優賞(ジャレッド・レトー)と最低助演女優賞(アドリア・アルホナ)の2部門を受賞。ジャレッドは昨年、『ハウス・オブ・グッチ』で最低助演男優賞を獲得しており、2年連続でラジー賞受賞を果たしてしまった。

 なお、12歳の子役ライアン・キーラ・アームストロングをノミネートさせたことで炎上した最低主演女優賞については、「第43回ラジー賞におけるノミネーションの失敗」と自戒の意味も込めてラジー賞自体に贈られている。

第43回ゴールデンラズベリー賞の受賞結果は以下の通り(編集部・倉本拓弥)

■最低作品賞
『ブロンド』

■最低主演男優賞
ジャレッド・レトー『モービウス』

■最低主演女優賞
ラジー賞「第43回ラジー賞におけるノミネーションの失敗」

■最低リメイク、パクリ、続編賞
『ピノキオ』

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■最低助演女優賞
アドリア・アルホナ『モービウス』

■最低助演男優賞
トム・ハンクス『エルヴィス』

■最低スクリーンカップル賞
トム・ハンクスとラテックスまみれの顔面(そしてばかげたアクセント)『エルヴィス』

■最低監督賞
コルソン・ベイカー(別名:マシン・ガン・ケリー)&モッド・サン『グッド・モウニング/人生最悪のハイな1日』

■最低脚本賞
『ブロンド』

■名誉挽回賞
コリン・ファレル(2004年の最低主演男優賞ノミネートから2022年アカデミー賞主演男優賞の有力候補に)

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