「秋風ロス」の豊川悦司、今こそ観たい名作&快作

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豊川悦司(写真は6月撮影のもの)

 NHKの連続テレビ小説「半分、青い。」で、永野芽郁演じるヒロインの師匠となるトヨエツこと豊川悦司が演じる少女漫画家・秋風羽織が大人気となったが、ヒロインが秋風のもとを去ることとなり「秋風ロス」が広がる中、必見のトヨエツ作品を紹介します!

【動画】豊川悦司出演『パンク侍、斬られて候』予告編

 秋風という人物は偏屈者で変人。鈴愛(永野)、裕子(清野菜名)、ボクテこと誠(志尊淳)ら漫画家の卵たちを育てた。スパルタ指導で鈴愛らを追い詰めることもあるが、不器用ながらも弟子思い。秋風が彼らにかけた言葉は名言も多くジーンとさせられたかと思えば、漫画以外のことになると「赤子」レベルだったり、コメディーリリーフとなることもしばしば。「半分、青い。」公式Twitterによると、秋風が「オフィス・ティンカーベル」の壁の絵に涙と鳥を描き足す演技は、豊川が監督に提案したものだったという。ここまで豊川が役にハマったのは脚本家・北川悦吏子との固い信頼関係が大きい。

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 北川×豊川と言えば、1995年にTBS系で放送された大ヒットドラマ「愛していると言ってくれ」を生んだゴールデンコンビ。DREAMS COME TRUEの主題歌「LOVE LOVE LOVE」が彩る本作で、豊川が演じた聴覚に障害のある新進青年画家と、女優志望のヒロイン(常盤貴子)との前途多難な恋は多くの女性の心をつかみ、涙を誘った。豊川の長髪に、ピュアな性格を象徴するかのような白シャツ姿がまぶしく、彼が最も美しかった時期といっても過言ではない。最高視聴率は28.1%だった。

 しかし、豊川の出演歴をさかのぼると、美しい容貌に抗うかのように汚れ役に徹することも多く、『後妻業の女』(2016)では全女性を敵にまわすかのような、品のないふてぶてしい結婚詐欺師に。岩井俊二の短編ドラマ「ルナティック・ラヴ」(1994年1月6日、フジテレビ系『世にも奇妙な物語 冬の特別編』で放送)や、親子3人を惨殺した犯人にふんした『接吻』(2006)、二重人格の男性を演じ分けた『男たちのかいた絵』(1996)といった狂気をはらんだキャラクターに加え、『居酒屋ゆうれい』(1994)などの悪役も完璧にこなす。

 一方で、関西弁が印象的な『Love Letter』(1995)、博多弁を繰り出す『やわらかい生活』(2005)など、いわゆるごく普通の青年像もさらりとこなし、『ラプラスの魔女』も記憶に新しい三池崇史監督のファンタジー大作『妖怪大戦争』(2005)では魔人・加藤保憲を怪演し、目が点になるような“笑撃的”なシーンも披露していた。

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 また衝撃的なラストで話題を呼んだ藤沢周平原作の名作『必死剣 鳥刺し』(2010)のような時代劇もハマり、現在上映中の『パンク侍、斬られて候』では、主演の綾野剛をはじめ、染谷将太東出昌大浅野忠信永瀬正敏國村隼らが演じる強烈なキャラクターたちに囲まれながら、ひときわ存在感を放っている。本作で、豊川は狡猾な戦略で出世していく藩の筆頭家老・内藤帯刀にふんしており、主人公・掛十之進(綾野)との掛け合いのシーンでは長ゼリフを鮮やかに操る姿に目を奪われること必至だ。

 『パンク侍、斬られて候』の石井岳龍をはじめ名だたる監督たちの信頼を得ている豊川。岩井俊二、大友啓史阪本順治、故・新藤兼人瀬々敬久瀧本智行(脚本も含む)、鶴橋康夫廣木隆一松岡錠司、故・森田芳光行定勲渡邊孝好……いずれも複数回にわたって組んでおり、その信頼が厚いのは言わずもがな。「秋風ロス」をうめるには、豊川の華麗なるキャリアからひいきの名作を発掘してみるのもいいだろう。(編集部・石井百合子)

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