上映後に映画にちなんだディナーをシェフが観客に振る舞う上映会

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映画『リトル・フォレスト 春夏秋冬』より - (C)MEGABOX PLUS M

 キム・テリ主演の韓国映画『リトル・フォレスト 春夏秋冬』がこの程スペインで開催された第66回サンセバスチャン国際映画祭キュリナリー・シネマ(料理映画)部門で上映され、上映後に同部門名物の映画にちなんだディナーが催された。原作が五十嵐大介の同名漫画であることにちなんで、地元バスクと韓国人シェフによる料理に合わせて、日本酒や甲州ワインが用意され、日本・韓国・スペインの粋なコラボレーションが実現した。

【写真】上映後に映画にちなんだディナーを堪能

食用花アリッサムの天ぷら

 原作は、一度は都会に出たものの生活になじめず、故郷の東北に戻ってきたヒロインが、自給自足しながら生きる力を蘇らせる物語。韓国版も大筋は同じだが、日本版が「夏・秋」編と「冬・春」編の2部作で公開されたのに対し、韓国版は1本に集約。そして劇中に登場する料理が異なる。白菜チヂミに自家製マッコリ、韓国すいとん・スジェビなどの韓国料理から、映像的にも美しい食用花を使ったメニューも披露される。

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劇中に出てくる栗のシナモン漬けを再現

 そしてこの日ディナー会場に選ばれたのは、映画祭のメイン会場にあるレストラン Ni Neu。第62回サンセバスチャン国際映画祭に森淳一監督『リトル・フォレスト 夏・秋』のディナーが開催されたのと同じ場所だ。その時は地元の日本人寿司職人とのコラボレーションで、今回はマドリッドの韓国料理店 Soma de Arrando の気鋭シェフ、ルーク・チャンが自家製キムチ持参でサンセバスチャン国際映画祭に来た。

(左から)Ni Neu のミケル・ガロ、通訳、イム・スルレ監督、Soma de Arrando のルーク・チャン

 映画をイメージしてトマトの鉢植えや小花で彩られたレストランで用意された料理は、自家製キムチに始まり、きゅうりを麺状にして地元のチーズを使ったクリームで和えたサラダ、アリッサムの天ぷら、プルコギ風チュレタ(熟成肉の炭火焼)など。Ni Neu のミケル・ガロは「映画をイメージして野菜を多めに使用しました」という。

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きゅうりヌードルをイディアサバルチーズと和えたサラダ

 それらの料理に合わせて提供されたのが、長野の日本酒「眞澄」や山梨・勝沼醸造の白ワイン「アルガブランカ クラレーザ ディスティンタメンテ」など。Ni Neu では扱っていないが、この日のために地元のミシュラン2つ星レストラン ムガリッツのソムリエがセレクションしたという。日本酒とは意外だが、スッキリした飲み口は野菜料理との相性も良く、地元客にも「おいしい」と好評だった。

一升瓶で豪快にグラスに注がれた日本酒「眞澄」

 ディナーを終えたイム・スルレ監督は「サンセバスチャンでキムチが食べられるとは思いませんでした」と感激しきり。一方、ガロは「日本版の方が使っている食材がこちらにはないものが多く、なかなか想像できなくてメニューを考案するのが難しかったかな。今回は、コチュジャンを使うのは初めての経験だったので、また新しい味を知ることができました」と語り、映画を通した異文化交流を楽しんだようだ。(取材・文:中山治美)

映画『リトル・フォレスト 春夏秋冬』は2019年初夏に東京・シネマート新宿ほか全国公開

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