NY日本人コミュニティーを舞台にしたラブストーリー、監督らが語る

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左から、サンドバーグ直美、ナグメ・シルハン監督、ジュリアン

 ニューヨークの日本人コミュニティーを描いた注目の映画『Maki マキ』(11月17日 日本公開)について、出演俳優のサンドバーグ直美ジュリアン、そしてイラン出身のナグメ・シルハン監督が、10月19日(現地時間)、チェルシー映画祭に出品された同作について、ニューヨークの映画館AMC・ローズ34での上映後のQ&Aで語った。

【動画】『Maki マキ』予告編

 本作は、ニューヨークの日本人コミュニティーを舞台にしたラブストーリー。ミカ(原田美枝子)の経営する日本人高級クラブでホステスとして働くマキ(直美)は、数か月前、英語も話せないまま恋人を追って渡米。クラブ内では恋愛禁止なため、マキはボーイのトミー(ジュリアン)との同棲を隠していたが、妊娠が発覚したことで、思わぬ出来事が待ち受ける。ベテラン女優・原田の迫真の演技と、イラン人でありながら繊細に日本人コミュニティーを描いたシルハン監督の手腕が見どころ。

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 今作では日本語で映画を描くことに挑戦したシルハン監督。「わたし自身は、日本語を話せないけれど、なんとか日本語を基盤に映画を製作してみたわ。今作を制作する過程でとても興奮したのは、もともと興味を持っていた日本の文化を深く探索できたことね。そして、わたしの脚本を気に入ってくれた素晴らしい才能のある人たちに巡り会えたことよ」。イランの文化と日本の文化には似ている点があったことから、日本の文化に興味を持ったそうだ。

 キャスティングについては、「美枝子は、黒澤明監督の『乱』に出演していて、あの映画で素晴らしい演技を披露していたわ。今でも数多くの映画やドラマに出演しているし、ある意味、この映画の“フォース(力)”になったわね。素晴らしい準備をして臨み、この役をぜひやりたいと言ってくれたわ。彼女が居てくれたからこそ、この映画の資金を得ることもできたし、セットでは素晴らしい存在感で、他の俳優らも多くを学んだと思うわ。一方、主役のマキ役は、純粋さがにじみ出るような存在だったから、演技経験がなく、感情を爆発させすぎずに、自然に演じられる直美を配役したの。ジュリアンは、日系アメリカ人の俳優を探していたときに、運命的に出会えたのよ。彼は素晴らしい俳優で、それぞれのシーンに新たな層を加えることのできる俳優だったわ」と振り返った。

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 そのジュリアンは、ラーメン屋で働いていたときの同僚が、友人が出演している映画の役柄にぴったりなものがあると教えてくれたのがきっかけだったと語る。「その後、ナグメと3時間ぐらいお茶をしながら映画に関して話をしたよ。僕自身は日本人で、日本から来ていて、ニューヨークで9年間暮らしてきたが、このような脚本に出会うのは非常にまれなんだ。テーマは普遍的なものだけれど80%は日本語。僕はこれまで日本人役を探し求めてきたけれど、なかなかキャストされなかった。残念なことだけれど、それなら自ら日本人らしい役柄を作り上げていくしかなくて、幸いなことにナグメは僕にそれをさせてくれたんだ」と感謝した。また、直美をシルハン監督に推薦したのもジュリアンだったそうだ。

 女優業のほかに、モデルとアートディレクター・デザイナーとしても活動している直美は、長編映画初の主演となった今作の撮影について、「セットでは学ぶことがたくさんあったわ。ナグメは、母親のような柔らかい口調と素晴らしい演出方法でわたしを導いてくれたから、わたしだけでなく、クルーやキャスト陣も落ち着いて仕事ができていたと思うの。セリフはできる限り撮影前に覚えて、あとはナグメを信頼して撮影に臨んでいたわ」と振り返った。(取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)

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