明日よりスタート!ジブリ美術館「映画を塗る仕事」展の全貌明らかに

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11月16日実施の「映画を塗る仕事」展内覧会にて - (C)Museo d'Arte Ghibli(C)Studio Ghibli

 明日、17日よりスタートする三鷹の森ジブリ美術館の新企画展示「映画を塗る仕事」展を前に、マスコミ向け内覧会が16日開催され、展示内容がお披露目された。本企画展は、故・高畑勲監督や宮崎駿監督が目指したアニメーションでのこだわりを、色彩の面からひもとくもの。会見では、ジブリ美術館・館長の安西香月氏が企画展立ち上げの経緯などを明かした。

【写真】展示会の様子

 「食べるを描く。」展以来、約1年半ぶりとなる新企画展示。パネルは37枚、セル画は196枚を数える。展示パネルの内容は、「時刻によって変わる色」「光を塗る」「水中と空中の色を塗る」のほか、高畑、宮崎監督がテクニックを学んだロシアの画家イワン・ヤコヴレーヴィッチ・ビリービンを紹介する「表現のテクニックを学ぶ」など。

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「光を塗る」では『もののけ姫』や『天空の城ラピュタ』など

 企画展のきっかけは、2年半程前にジブリ美術館の建物を大規模修繕した際に、常設展示室に飾られた(劣化していた)セル画を貼り換えるため、ジブリに赴いたときのこと。「手の込んだものすごい枚数のセル画が出てきて。その時に宮崎監督もいらっしゃったので『これって一枚ずつ(スタッフに)描かせていたんですか?』と聞いたら『そうだよ』と言われて、驚いたのがきっかけでした」。1997年の『もののけ姫』以降はセル画を使用していないことを前置きしつつ、セル画に関わったスタッフの仕事を含め「セル画というものはどんなものなのか、ということも含めて観ていただけたらと」と呼びかけた。

ジブリ美術館・館長の安西香月氏

 展示パネル「時刻によって変わる色」では、『となりのトトロ』に登場するネコバスの黄昏色、夕方色、街灯色の3種を紹介。「ジブリでは時間の経過をすごく細かく描写していく作品が多い」とし、それを表現するためにシーンを細かく分けているという。とりわけ目を引くのが、夜のシーンの「街灯色」で、ネコバスの車体を緑で塗っていること。これには「(高畑、宮崎)両監督とも常に透明感を保つために画面を暗くすることなく、夜を色で表現したい、ということをスタッフに求めているようでした。こうした手法は今も受け継がれていて、今の作品にも生かされています」と説明している。

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『もののけ姫』で用いられた色の数は、何と580!

 そのほか、宮崎監督らが1970年代、「動いている水を表現する」手法を模索していたころに影響を受けたロシアの画家ビリービンを紹介。『紅の豚』の1シーンを例に挙げ、数々の作品に多用していると述べた。

 安西氏は、こうしたセル画から「両監督のこだわりに応えたスタッフの頑張りが伝わってくる。枚数のみならず、色を考え出したことも素晴らしい。そういうところを見ていただけたらと思います」とアピールしていた。(取材・文:編集部 石井百合子)

【展示に使用されているスタジオジブリ作品】

風の谷のナウシカ
天空の城のラピュタ
『となりのトトロ』
火垂るの墓
魔女の宅急便
おもひでぽろぽろ
『紅の豚』
平成狸合戦ぽんぽこ
耳をすませば
『もののけ姫』
千と千尋の神隠し
ハウルの動く城
崖の上のポニョ
借りぐらしのアリエッティ

「映画を塗る仕事」展は11月17日より2019年11月(予定)まで、三鷹の森ジブリ美術館にて開催
三鷹の森ジブリ美術館の入場は日時指定の予約制(チケットは全国のローソンで、毎月10日午前10時から翌月入場分のチケットを販売)

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