加瀬亮、語学大切に 現地俳優に日本語レクチャーも

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ウズベキスタンにて。加瀬亮、ウズベキスタン人俳優アディズ・ラジャボフ、黒沢清監督

 俳優の加瀬亮が、日本・ウズベキスタン合作映画『旅のおわり世界のはじまり』(2019年初夏公開)で黒沢清監督とドラマ「贖罪」以来約7年ぶり、5度目のタッグを組んだ。これまでクリント・イーストウッドマーティン・スコセッシら名だたる監督たちと組み、海外でのキャリアも充実。ウズベキスタンで全編ロケを行った本作では、前田敦子染谷将太柄本時生らキャストの中でもとりわけ適応能力が高かったという加瀬に、1か月に及ぶウズベキスタンロケについて話を聞いた。

【動画】『旅のおわり世界のはじまり』特報

 現地では加瀬が積極的に散策し、おいしい食事ができる店などの情報をスタッフやキャストに共有していたそうで、いち早く現地に溶け込んでいた様子だ。「特に溶け込もうと意識はしていませんが、郷に入れば郷に従えと、どこかで思っているところはあります。あと小さいころ引っ越しが多くて、アメリカから日本もそうですし、日本でも小学校だけで5回変わっていて当時は嫌でしたけど、途中から諦めたのか変化を楽しもうとする癖がついたような気がします」

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 加瀬が演じたのは、テレビ番組の撮影のため伝説の怪魚を探しにウズベキスタンを訪れたクルーの一員で、カメラマンの岩尾。本作での言語は日本語だったが、「映画作りという作業自体は国が変わってもさほど変わらないので、言語ではない共通認識で成り立っていると思うんですけど、本当はもっと現地のスタッフやキャストと話したかったですね。ウズベキスタンではほとんど英語が通じなくて、僕はロシア語もウズベク語もできないので、ジェスチャーになってしまう」と後悔も。

左から染谷将太、加瀬亮、柄本時生、前田敦子

 とはいえ、劇中で現地コーディネーターのテムルを演じたウズベキスタン人俳優アディズ・ラジャボフには加瀬が日本語をレクチャーしていた。「アディズさんの車に乗せていただいて現場に行ったことが何回かあって、アディズさんが『日本語を覚えるのがストレスになっている』と言うので。じゃあ現場まで一時間かかるので車の中で一緒にやろうよと。僕は一昨年、『ベルカント(原題)/Bel Canto』という作品で、六か国語をしゃべれる通訳の役で出演したんですが、台詞の半分くらいがスペイン語だったんです。全くスペイン語を話せない中で、セリフがものすごく長いうえにスペイン語を話せる役者さんにはアドリブをされるし、現場で何回も気絶しそうになりました。ストレスでイライラしていた中で、メキシコの俳優たちがセリフの練習に付き合ってくれたんです。だからアディズさんもその時の僕と似たような状況だろうと思って、彼が求めたときには台詞練習に付き合うようにしていました」

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 『硫黄島からの手紙』(2006)ではクリント・イーストウッド、オムニバス映画『TOKYO!』(2008)ではミシェル・ゴンドリー監督、『沈黙 -サイレンス-』(2016)ではマーティン・スコセッシ監督の現場へ。ガス・ヴァン・サント監督の『永遠の僕たち』(2011)や主演を務めた韓国映画『自由が丘で』(2014)では流ちょうな英語を披露。北野武監督『アウトレイジ』(2010)では語学力をかわれ、現代的なインテリヤクザを演じ大いに話題になった。

 生後間もなく渡米し、幼少期をアメリカで過ごした過去を持ち、海外の監督とも積極的に組んできた加瀬だが、意外にも仕事では「初めは海外はまったく視野に入ってなかった」とのこと。本格的に英語を勉強するようになったきっかけは、アメリカで友人たちとの会話したときのことだった。

 「アメリカ時代の友人たちに久々に会ったときに、思うようにしゃべれなかったことがあって。普通の会話はできるんですが、夜に飲んでいて深い話になったときに単語が足りないと感じて(ボキャブラリーを)増やしたのと、俳優として活動するようになってから、海外ではアドリブをする人が多いので、そんな状況に対応できるようになるためにも、今も勉強は続けたいなと思っています」

 現地に到着するなり、携帯電話を紛失したことからしばらく携帯なしの生活をすることで「時間が戻ってくる」のを痛感したという加瀬。ベランダでコーヒーを飲みながらひたすら空を見ていた、とすがすがしい表情を見せていた。(編集部・石井百合子)

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