児童虐待を描き韓国で話題の映画、主演女優ハン・ジミンが語る

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韓国で話題の映画『ミス・ペク』に主演したハン・ジミン - Brent N. Clarke Pictures

 映画『密偵』、テレビドラマ「イ・サン」などの女優ハン・ジミンが、韓国で話題の映画『ミス・ペク』について、2月1日(現地時間)、ニューヨークのハーヴェストのオフィスで単独インタビューに応じた。

【作品写真】『密偵』では名優ソン・ガンホと共演も

 本作は、ソン・ガンホ主演作『優雅な世界』の脚本を担当したイ・ジウォンの長編監督デビュー作。警官のボーイフレンドと暮らすペク・サンア(ジミン)は、母親から虐待を受けた過去を持つ。ある日、かつての自分と同じ境遇の幼い少女ジウン(キム・シア)と出会った彼女は、少女を救おうと決意し、ジウンの両親の虐待の事実を表沙汰にしようとするが、サンアにはさまざまな困難が待ち受けていた。

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 出演の経緯について、是枝裕和監督の『誰も知らない』にかなり影響を受けたと語るジミン。「子供が親に置き去りにされている描写を、当時とてもショッキングな映画として鑑賞したわ。あの映画を観て思ったのは、児童虐待や育児放棄などのケースは、どこにでもよく起きることで、それが真実だということ。でも多くの人々はその実態を知らない。そして今作の脚本を読んだとき、『誰も知らない』と同様な感情や雰囲気が心の中で芽生えたの。もっと議論されるべき題材である韓国での児童虐待や育児放棄に、光を当てたいと思ったわ。だから、自分の女優としての能力を見せるよりも、児童虐待や育児放棄を、議論できるような機会をこの映画を通して持ちたかったの」と明かした。

 児童虐待や育児放棄については、事前に韓国の児童虐待のニュースの記事を読んだそうだが、女優としては、このような虐待を受けた被害者である子供たちの精神的な状態を把握することが最も重要だったという。「わたしが演じたサンアも児童虐待の被害者だったけれど、実生活でそういった児童虐待を受けた人たちと話すことは難しいわ。だから、サンアが体験した児童虐待の経験や感情を自分自身で作り上げ、できる限り真実味のあるものにしていったの」イ監督と会ってから撮影に入るまでの約3か月もの間、サンアのバックグラウンドについて、監督とじっくり話し合い、入念な打ち合わせをして作品に臨んだそうだ。

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 イ監督の演出については「彼女にとって初の長編作品ではあるけれど、助監督としてのキャリアはもう15年くらいあるから、セットでの経験はかなりあるわ。これまでよく脚本の改稿の仕事もしていて、脚本に関しては繊細な観点を持ち合わせているの。特に今作は、キャラクターの構成が複雑な内容で、初めて読んだときは、まるで小説のように感じたわ。でも彼女自身が脚本を書いていたことで、セットでのせりふで、わたしが言いにくいと思ったり、サンアはこういうことは言わない、もしくはこういうことを言うと思ったりしたとき、わたしのアイデアも柔軟に受け入れてくれたわ。だから、わたしもキャラクターを自由に演じることができたのよ」と語り、サンアから発せられる言葉には、ジミンの思いも込められていることを明かした。(取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)

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