『ROMA/ローマ』、アカデミー賞女優賞候補の2人が作品を語る

第91回アカデミー賞

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左から、マリーナ・デ・タビラ、ヤリッツァ・アパリシオ

 アルフォンソ・キュアロン監督作、第91回アカデミー賞作品賞ノミネート作品『ROMA/ローマ』について、主演女優賞ノミネートのヤリッツァ・アパリシオと助演女優賞ノミネートのマリーナ・デ・タビラが、2月11日(現地時間)、ニューヨークのAOL開催イベントで語った。

【動画】『ROMA/ローマ』ヤリッツァ・アパリシオ インタビュー

 本作は、映画『ゼロ・グラビティ』のキュアロン監督が自身の幼少期の体験に基づきながら、1970年代のメキシコを舞台に、中流家庭の日常をメイドの視点で描いた作品。先住民の血を引く若い女性クレオ(ヤリッツァ)は、メキシコシティ・ローマ地区の中流家庭の夫婦ソフィア(マリーナ)とアントニオのもとメイドとして働いていた。だが、次第にその家の4人の子供たちを自分の子供のように考えるようになり、彼らを守る気持ちが強くなっていく。

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 すでに多数の賞を受賞している本作。これほどまでに人々の注目を集めた理由について、ヤリッツァは「今作には多くのテーマが散りばめられていて、多くの要素で人々の共感を得たことで、感動を与えたのかもしれない」と語る。一方、マリーナは「アルフォンソは『今作は、ある意味で子供時代の傷跡なんだ。それは誰もが持っていて、中には多くの傷跡を持っている人もいる。子供時代のどこかで、誰もが何かを失うものの、誰もがその子供時代の困難なときに、感謝すべき人がいたと思う』と話してくれたの。だからこそ誰もが、今作が自分自身の人生にも思えたんだと思うわ」とかみしめるように答えた。

 アルフォンソとのタッグについては「彼と仕事をしてみて最も良かったことは、わたしに自信を与えてくれたことね。彼は自分自身や仕事に対して自信を持つように駆り立ててくれたわ」とヤリッツァ。対する、マリーナは演技経験のある女優が自身だけだったため、かなりの挑戦を要求され、最初は困難だったと明かす。「ヤリッツァたちが素晴らしい感覚で演技にアプローチしているとき、わたしは(演技として学んだことを)むしろ頭の中から取り払って演じていたの。でも、アルフォンソが時間の経過通りに撮影してくれたことは、(演技経験のない人も含め)演じやすい環境にしてくれたわ。実際に、わたしたちは脚本を全く読まされていなかったから、毎日セットに行く度に、今日どんなことをするのか、キャラクターはどんな体験をするのか知ることになったの。それによって、リアルな人生体験のように演じることができたのよ」と振り返った。

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 劇中、ソフィアが女性はみんな孤独(ひとり)だとクレオに語るシーンについて、マリーナは「ソフィアは、少し酔っぱらった状態で家に戻ってきて、すでに妊娠8か月くらいのクレオの姿を見て、自分たちは全く異なる世界からやってきたものの、同じ様な体験をしようとしていることに気づくの。それは、家に一人で残されて、母親でいることに直面すること。それが彼女たちを結びつけていくことになるのよ。わたしたち母親が父親の存在をより強固なものにさせるという率直な会話を生むことにもなる。メキシコの社会では、父親は子供を家に置いて仕事をしていても何もとがめられず、ノーマルだと思われているわ。家では母親が家長で、ほとんどの子供はろくに父親を見ずに育ち、父親が実際にどんな人物であるかもよく把握せずに、成長していくからでもあるの」と自身の見解を述べた。(取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)

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