吉村界人・萩原聖人ら3年越し公開に感無量 震災後の福島描く『ハッピーアイランド』

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『ハッピーアイランド』の渡邉裕也監督、大後寿々花、吉村界人、萩原聖人、中村尚輝、三輪江一

 俳優の吉村界人が2日、渋谷のユーロスペースで行われた映画『ハッピーアイランド』初日舞台あいさつに出席、3年以上前に撮影した作品の公開を迎え、感無量の表情を見せた。この日は共演者の大後寿々花三輪江一中村尚輝萩原聖人、そして渡邉裕也監督も来場した。

映画『ハッピーアイランド』予告編

 福島県須賀川市出身の渡邉監督が、「3.11」の原発事故による風評被害に苦しみながらも、現実と向き合って生きる福島の人々にスポットライトを当てた本作。2015年12月下旬に撮影され、日本各地の映画祭で高い評価を獲得。撮影から3年以上を経て、ようやくの劇場公開となった。

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 渡邉監督は「祖父が農家で、祖父への尊敬をもって作ろうと思いました。すばらしいキャスト、スタッフの皆さんに集まっていただいて。ぜんぜんお金はなかったですけど、僕の思いだけで作った映画が、いろんな人に観てもらえるのはうれしいです」と晴れやかな表情。その言葉に「時間がかかりましたね。3年ですもんね」と切り出した吉村も「うれしいですよね」と喜びをかみ締めている様子だった。

 本作のモチーフとなった渡邉監督の亡き祖父は、風評被害で野菜が売れなくなっても、黙々と野菜を作り続けた。そんな祖父に対する「カッコいい」という気持ちを渡邉監督は、萩原の演じる農家・佐藤正雄という役に託したという。萩原は「撮影は大変でした。福島の方の協力がなければ、この映画は作れなかったですね」と振り返ると、「この映画のような状況も、3年前よりは多少良くなってきているとは聞きますが、それでもこういう現実を知ると、そうなのか……と思いますよね。こういった映画からそういう意識が広まっていくと、撮影に協力してくれた(福島の)農家の方に恩返しができるかなと思いました」としみじみ。

 そして吉村自身も、「僕が福島の方と話していた時に『ここには全部があるから、絶対にこの街から出たくない』という方がいて。(東京都出身なので)僕はずっと東京ですけど、自分は心がまずしいなというか、我が身を振り返って反省しましたね」と思うところが多かったようだ。

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 締めくくりに「この映画で僕は、原発がひどい、東電がひどい、ということをやりたかったわけではなくて。福島が好きという気持ちとか、福島に居続けることが人間としてカッコいいなと思って。それをどうにかして形にしたいということで映画を作りました」と胸中を明かした渡邉監督。「重いテーマの映画ということでなくて、自分も頑張ろうという気持ちになれるような、そんな映画として観ていただけたらと思っています」と観客にメッセージを送った。(取材・文:壬生智裕)

映画『ハッピーアイランド』は渋谷のユーロスペース/ユーロライブほか全国順次公開

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