今夜の金ロー『風立ちぬ』をもっと楽しむ!トリビアまとめ

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今夜9時! - (C) 2013 Studio Ghibli・NDHDMTK

 宮崎駿監督の映画『風立ちぬ』(2013)が12日よる9時、日本テレビの「金曜ロードSHOW!」で放送される。今夜のオンエアを前に、本作がもっと楽しくなるトリビアをあらためて紹介したい。(編集部・中山雄一朗)

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主人公のモデルは二人いた

 主人公・堀越二郎には“ゼロ戦”を完成させた飛行機の設計技師・堀越二郎をベースに、同時代を生きた文学者・堀辰雄のエッセンスが盛り込まれている。実在の人物がモデルになるのは、スタジオジブリの長編作品で初めてのこと。ヒロインの名前は堀辰雄の代表作「菜穂子」に由来する。

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なぜ庵野秀明が声優に選ばれた?

二郎の声を務めた庵野秀明

 二郎の声を務めたのは『エヴァンゲリオン』シリーズや『シン・ゴジラ』の監督として知られる庵野秀明。庵野は約30年前に宮崎監督の『風の谷のナウシカ』で巨神兵の原画を担当した経歴を持つ。宮崎監督は本作の主人公に「滑舌がよい」「早口」「凛としている」というイメージを抱いていたそうで、庵野の名前は会議を重ねる中で鈴木敏夫プロデューサーの口から出てきたという。

 鈴木プロデューサーから「二郎の声をやってほしい」と電話を受けた庵野は「まあ無理だろう」と思いながらも、オーディションに参加。オーディションを終えると、宮崎監督からは満面の笑みで「やって」と依頼され、「うまくやろうとしなくていい。いい声だからでなく、存在感で選んだのだから、それを出さなくてはならない」とアドバイスされたそう。

ヒロイン役は高畑勲の推薦だった

ヒロイン役の瀧本美織

 ヒロイン・菜穂子の声は、女優の瀧本美織が演じた。瀧本は高畑勲監督の『かぐや姫の物語』の声優オーディションで最終審査まで残ったものの、落選。しかし、高畑監督は本作のヒロインに瀧本を推薦した。宮崎監督も「パクさん(高畑監督のあだ名)が言うなら」とオーディションを行った結果、その高い演技力に惚れ込み、起用を決めたという。

謎のドイツ人・カストルプのモデル

 レストランで大量のクレソンを食べていた謎のドイツ人・カストルプのモデルは、元スタジオジブリ海外事業部取締役部長のスティーブン・アルパートさん。アルパートさんはスタジオジブリ作品の海外ビジネスを一貫して担当し、ジブリ作品を世界に広めてきた人物。宮崎監督が海外に行く際には必ずアテンドし、二人はいつしか仕事を超えた友人になったという。

 ところが2011年、家庭の事情によりアルパートさんはジブリを退社し、アメリカへ帰ることに。宮崎監督は「何か記念になるものをプレゼントしたい」と似顔絵を描き始めたが、満足のいくものを完成させることができないまま、アルパートさん帰国の日になってしまう。

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 しかし、宮崎監督は完成させることのできなかった似顔絵を、カストルプというキャラクターにして本作に登場させ、アルパートさんは監督からのオファーを受け、そのキャラクターに声を吹き込むためだけに来日した。まさに二人の友情から生まれたキャラクターだ。

効果音はまさかの人の声

 本作では飛行機のプロペラ音、蒸気機関車の蒸気、車のエンジン音、関東大震災の地響きなど、劇中のさまざまな音が人の声で再現されている。よく耳をすませて聴いてみると、面白いかもしれない。

40年前の曲「ひこうき雲」が起用されたワケ

主題歌を歌う松任谷由実

 主題歌「ひこうき雲」は、松任谷由実が1973年に荒井由実名義で発表した楽曲。鈴木プロデューサーは本作の制作が発表される前の2012年12月、松任谷とのトークイベントで、「いま作っている作品の世界が『ひこうき雲』にぴったりで、使ったらどうだろうか、と(宮崎監督と)話をしている」と公開オファーし、実現した。

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