蒼井優、芝居の“大先生”山崎努との共演に感激

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この日、山崎努は等身大パネルで参加

 女優の蒼井優が1日、TOHOシネマズ日比谷で行われた映画『長いお別れ』公開記念舞台あいさつに出席、父親役を務めた俳優・山崎努と共演できた喜びをしみじみと語った。この日は竹内結子松原智恵子北村有起哉蒲田優惟人中野量太監督も来場した。

【写真】はじける笑顔の蒼井優!(イベントの様子)

 国内外で数々の映画賞を受賞するなど高い評価を受けた『湯を沸かすほどの熱い愛』の中野監督が、直木賞作家・中島京子の実体験に基づく同名小説を映画化した本作。認知症を患い、ゆっくりと記憶を失っていく父と過ごした7年間を時にコミカルに、せつなく描きだした作品となる。この日、父・昇平役の山崎も登壇予定だったが、都合が付かず欠席。代わりに山崎からの手紙が読まれることとなった。

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 「作品は皆さんに観ていただいて完成するものだと思います。封切りを祝うお祭りに参加できず残念です」という文言から始まったその手紙は、本作映画化にあたり、昇平役のオファーがあるのではないかという予感があったということをつづりつつ、「今日のご無礼お許しください」という言葉、そして関係者に向けた感謝の言葉などで締めくくられた。だがこの日は、欠席した山崎の代わりに「昇平さん等身大パネル」がステージの中心に立ち、登壇者たちを見守っていた。

 登壇者が口々に「今日は山崎さんとご一緒することができなくて残念です」と残念そうな顔を見せたこの日の舞台あいさつ。そんな中、「わたしはもちろんここにいるキャストの皆さんを尊敬していますが」と前置きした蒼井は、「わたしは演技というものを習ったことがないままこの世界に飛び込んで。何か学べることがないかと思って手にしたのが(山崎の著書)『俳優のノート』という本でした」と告白。10代の最後に買ったというその本に線を引きながら読み、俳優というものについて学んできたという蒼井は、「だから10年以上の時を経て、やっと大先生と共演できたような気がしました。自分にとってもとても意味がある作品になりました」と誇らしげに語った。

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初日を迎えた『長いお別れ』メンバー

 本作のテーマにちなみ「変わらないでいてほしいもの」について語り合った登壇者たち。松原が「わたしは16歳から映画の世界に入ってきて。まだまだ続けていきたいんで、映画がいつまでも繁栄して観ていただければ。監督もいっぱい撮ってくださいね」と語ると、その言葉を聞いた蒼井も「自分が言っていいのかわからないですが、お母さんの力を借りて。誠実な映画作りがなくならないでほしいなと思いました。わたしは10代なかばで映画というものに触れて、いい時代に映画の世界に入れてもらったと思っています。その時の興奮だったりを、次の世代の子たちにも味わい続けてもらえたらいいなと思いました」としみじみ語った。

 そんな舞台あいさつもいよいよ終盤。全員を代表してあいさつをすることになった中野監督は「試写を観た時に山崎さんが『媚びずに堂々とした立派な映画だ』と言ってくださり、とてもうれしかったです。でもそういう心づもりがなくても、笑って泣ける映画になっています。今までにない認知症を扱った映画になっているので、楽しんでいただけたら」と会場に呼びかけた。(取材・文:壬生智裕)

※初出時の見出しに誤りがありましたため6月1日16時12分に修正いたしました。

映画『長いお別れ』は全国公開中

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