アカデミー賞は金と時間を費やさなければ獲れない…スーザン・サランドンが語る賞より重要なこと

第44回トロント国際映画祭

会見に出席したレイン・ウィルソン、スーザン・サランドン、サム・ニールら『ブラックバード(原題)』のキャスト - Getty Wire Image for TIFF by Frazer Harrison

 現在カナダで開催中の第44回トロント国際映画祭で映画『ブラックバード(原題) / Blackbird』の会見が行われ、主演のスーザン・サランドンがアカデミー賞に対する自身の考えを述べた。本作には5度アカデミー賞主演女優賞にノミネートされ、『デッドマン・ウォーキング』(1995)で受賞したスーザンのほか、『タイタニック』のケイト・ウィンスレット、『アリス・イン・ワンダーランド』のミア・ワシコウスカら演技派が集結している。

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 病気の末期にある母親(スーザン)が安楽死を選ぶことに決め、最後のだんらんをしようと娘たち(ケイト、ミア)とその家族・恋人らを呼び寄せるが、彼女の決断に対する反応はさまざまで……。美しい浜辺の家を舞台に、家族の長年の確執が表面化して緊張感が高まっていくさまが、豪華キャストの重層的な演技でつづられる。デンマーク映画『サイレント・ハート』のリメイクで、オリジナル版の脚本家クリスチャン・トープがリメイク版の脚本も執筆、『ノッティングヒルの恋人』のロジャー・ミッシェルが監督した。

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 これまで何度もアカデミー賞にノミネートされてきたスーザンは、本作での名演に絡め、自身にとってのオスカーの意味を聞かれると、「正直に言って、オスカーを獲るというのは、今は組織的なものになってしまった」と切り出した。

 「わたしは5度ノミネートされて1度受賞したけど、当時はお金をかける必要はなかった。最初のノミネートの時は、スタジオもわたしがどうしてノミネートされたのかわからなかったくらい。そんなことはもう絶対に起こらない。ノミネートされるにはたくさんの支援を受けて、たくさんのお金を費やし、6か月にわたるキャンペーンをやらないといけない。状況は変わった。アカデミーのクラブの一員というのは幸せに思うけど、小さな映画での素晴らしい演技はたくさんあって、そうしたものは支援されない。ハーヴェイ・ワインスタインが変えた世界では、賞レースで映画を競わせたいと思ったら本当に猛烈に働かないといけない。それは純然たる事実なの」

 ノミネートされること、それによって映画が認知されることはもちろんうれしいとしながらも、「認められるべき人々は他にも本当にたくさんいる」とスーザン。「メリル・ストリープやケイト・ブランシェットみたいな“猛打者”もいるけど(笑)、それ以外にもたくさんの才能ある女優がいる。ノミネートされたされないにかかわらず、わたしたちは互いにリスペクトして、励まし合っていかないといけないと思う」と互いに支え合おうとする姿勢が重要だと訴えた。(編集部・市川遥)

第44回トロント国際映画祭は現地時間15日まで開催

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