神木隆之介、長かった4作目大河 役を育てる充実感

「いだてん」で落語の神様・古今亭志ん生(ビートたけし)の弟子・五りんを愛嬌たっぷりに演じる神木隆之介
「いだてん」で落語の神様・古今亭志ん生(ビートたけし)の弟子・五りんを愛嬌たっぷりに演じる神木隆之介 - (C)NHK

 大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺(ばなし)~」(NHK総合・日曜20時~ほか)で、稀代の落語家・古今亭志ん生(ビートたけし)の弟子・五りんを演じている俳優・神木隆之介が、戸惑いながらも役柄をつかんでいった経緯や、これまで宮藤官九郎作品で演じてきた「人をムカつかせる役」でありながら独特の魅力があるキャラクターを振り返った。

【写真】子役時代の神木くん

 日本人初のオリンピック選手、金栗四三(中村勘九郎)と、日本に初めてオリンピックを招致した田畑政治(阿部サダヲ)を主人公に、オリンピックを通して激動の近現代史を描く本作。神木演じる五りんは、志ん生が語るオリンピックにまつわる落語「オリムピック噺(ばなし」を高座でたびたび引き継ぎ語るオリジナルキャラクター。父(演じたのは仲野太賀)の顔を知らずに育ち、落語にさほど思い入れがないにもかかわらず、母の遺品のハガキに書かれた「古今亭志ん生」という名前を頼りに弟子入りした、という設定だ。

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 志ん生に振り回され右往左往するコメディーリリーフ的な五りんというキャラクターについて、神木は「最初は、地に足がついていない感じで『キミ、何がしたくてこのドラマにいるの?』という感じで、どう演じたらいいかわからず、動揺しました」と当初は苦戦したことを打ち明ける。

 「(取材時には)五りんの本当の役割は、いまだに教えてもらっていない」と言いながらも、アプローチへのあくなき好奇心やポジティブ思考は神木ならでは。「落語に興味のない弟子と聞かされ、どういう立ち位置なのかわからなかったんです。でも、話が進むにつれて、人と人、人と時代をつなぐ役割なのかなと思うようになりました」と理解を深めていった。

いだてん
五りんが彼女の知恵(川栄李奈)と共に志ん生を訪れた第1回「夜明け前」

 神木と脚本の宮藤官九郎は、2011年放送のドラマ「11人もいる!」(脚本)、2016年公開の映画『TOO YOUNG TO DIE!若くして死ぬ』(監督・脚本)などで組んでおり、神木は演じたキャラクターを「どれも人をムカつかせる役」でありながらも、独特の魅力があると指摘する。「宮藤さんの作品には何作か出演させて頂いているのですが、役で必ずイジメられるんです(笑)。ですから今回も宮藤さんには疑いの目しかなかったけれど、演じるうちに五りんがニクめなくなってくる。そこが宮藤さんのすごいところですね」

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第41回より

 これまで大河ドラマには「葵 徳川三代」(2000)、「義経」(2005)、「平清盛」(2012)、そして本作を含め4作に出演。だが1年を通して出演するのは本作が初となる。神木は「最初から最後まで出演するって、やっぱり、長いなと思いました。でも長いからこそ自分の役を見る余裕が出るし、役を愛情を持って育てていくことができる」と充実した表情。

 27日放送の第40回「バック・トゥ・ザ・フューチャー」から、いよいよ最終章に突入。神木は終盤に向け、「スタッフの方々が、こう撮りたいんだなっていうのが現場でわかる。みんながキャラに愛情を持って見ているんだとわかるんです。それはとても貴重な経験です。ドラマの最後には『ここに着地したかったんだな』と感じてもらえれば。最後のピースを埋める存在でありたいです」と大河で得た経験を振り返るとともに、視聴者に呼びかけていた。(取材・文/岸田智)

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