ジェームズ・ガン『ブライトバーン』に見たヒーロー像 スーサイド・スクワッド新作のヒントも

『ブライトバーン/恐怖の拡散者』をプロデュースしたジェームズ・ガン - (C) The H Collective

 公開中の映画『ブライトバーン/恐怖の拡散者』でプロデューサーを務めたジェームズ・ガンが、ファン待望の新作の続報と共に、異色のヒーローホラーに惹かれた理由を語った。

ホラー版スーパーマン?『ブライトバーン/恐怖の拡散者』予告編

 もし、地球に送られたスーパーマンが邪悪な存在だったら? 『ブライトバーン』は、そんな恐ろしいアイデアを具現化したかのようなホラー作品だ。アメリカ・カンザス州ブライトバーンに暮らすトーリと夫のカイルが養子に迎えた男の赤ちゃん。ブランドンと名付けられた彼は、両親の愛情をたっぷりと受けて育つが、12歳になったある時から、常人を超越したパワーと異常性を見せはじめる。

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 宇宙のはみだし者たちを描く『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』(2014)や、さえない中年男がスーパーヒーローを自称する『スーパー!』(2010)など、ユニークな視点からヒーローを描いてきたガンらしい本作。「地球にやってきたスーパーパワーを持った宇宙人という設定には、どこか恐ろしいところがある。母親のトーリは息子が世界に栄光をもたらし人類を助けると思ってる。でも、必ずしもそうはならない」と語る。

 「僕はただ、スーパーヒーローが大好きなんだ。特に、見慣れたヒーロー物とは違う角度からスーパーヒーローを見るのがね。『ブライトバーン』のようにスーパーヒーローをホラーな悪役として見たり、『ガーディアンズ~』みたいにスペースファンタジーのレンズを通してスーパーヒーローを見たり、(現在撮影している)『スーサイド・スクワッド』では本質的に、歴史的な戦争のなかにいるスーパーヒーローを見たりしている」

『ブライトバーン』のブランドン、彼の力は異常な方向へと拡散していく(C) The H Collective

 犠牲者の眼球に割れた蛍光灯が刺さる場面など、ブランドンによる惨劇の描写にも手抜きはナシ。原案と脚本を手掛けたのは、ガンの弟ブライアン・ガンと従兄弟のマーク・ガン。監督は、ガンと共にミュージックビデオ「ガーディアンズ・インフェルノ」を手掛けたデヴィッド・ヤロヴェスキーが務めた。「そうした描写は、ブライアンとマークの脚本にすでにあったんだ。それがデイブ(デヴィッド)の内面にあるアイデアで形になっていった」。

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 本作の製作は、ガンが過去のツイートを原因として、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』第3弾の監督をクビになった時期と重なる。かつてガンが監督した『スリザー』(2006)で組んだエリザベス・バンクスが、ブランドンの妻のトーリ役で出演するなど、まさにガンの家族や仲間が協力し合って生み出された作品でもある。

 その後ガンは、ファミリーやファンの支えを受けマーベルに復帰。現在は、クビの期間中に監督として起用された、米ワーナー・ブラザース製作のDC映画『スーサイド・スクワッド』を撮影中だ。「日本のファンは世界の中でも大のお気に入りだし、世界のどこよりも日本に行くのが大好き」というガンは、感謝と共に日本のファンに呼びかける。

 「今はアトランタで『スーサイド・スクワッド』の撮影に集中している。これまでやってきたなかでも一番大きな作品だし、日本のみんなが楽しめる要素もいっぱいあることを願っているよ。編集作業が終わったら、今度はロサンゼルスに戻り『ガーディアンズ~』ボリューム3に取り掛かる。うまくいけば『スーサイド・スクワッド』が公開される2021年の夏に、また日本のみんなに会えるはずだよ!」(編集部・入倉功一)

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