石原さとみ、年齢を重ね変化する魅力 熱い支持を集め続ける女優としての存在感

石原さとみ「変わる努力をすること」が信条(写真は2018年1月に撮影)
石原さとみ「変わる努力をすること」が信条(写真は2018年1月に撮影)

 放送延期となっていたドラマ「アンサング・シンデレラ 病院薬剤師の処方箋」(フジテレビ系、毎週木曜よる10時~)が16日よりスタート。本作で、主人公の病院薬剤師・葵みどりを演じているのが女優・石原さとみだ。デビューから途切れることなくドラマ出演を続ける石原のキャリアを振り返りたい。

色気あふれてる…すっぴんの石原さとみ【写真】

 現在33歳の石原だが、年齢を重ねるごとに“憧れの女性”として同性からの支持の声が大きくなっているように感じる。以前のインタビューでは「変わる努力をすること」と現状に甘んじることなく前に進むことが信条だと明かしていた(シネマトゥデイ、2017年6月25日配信)。この言葉通り、彼女の活躍を追うと、しっかりとしたビジョンとともに、女優としての変化(成長)が垣間見えるから面白い。内面を成長させることで、人からどう見えるかよりも「自分がどうありたいか」を考えるようになったことが、出演作にも色濃く反映されているのだ。

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正統派ヒロインのイメージで一気にスターダムに

 デビューから間もなく大役を得たのが、連続テレビ小説「てるてる家族」(2003年度後期)でのヒロイン役だ。四姉妹の末っ子・冬子を演じた石原は、学校の成績は芳しくないものの、性格は明るく行動力抜群のヒロインを好演。劇中、突如登場するミュージカルタッチな演出にはやや驚きもあったが、朝ドラヒロインを爽やかに演じ切った。

 続くドラマ「ウォーターボーイズ2」(2004)と「H2~君といた日々」(2005)では、スポーツに打ち込む男たちを支えるヒロインを演じ、爽やかなイメージをさらに印象づけた。特に「H2」では、エース国見比呂(山田孝之)にぞっこんの野球部マネージャー・古賀春華を可愛らしく表現。恋のライバルの雨宮ひかり(市川由衣)が何でもできる優等生であるのに対して、春華はドジばかりというキャラクターで、視聴者の目には愛すべき存在として映ったはずだ。

 ちなみに野球部の一員を演じた中村倫也は同作でドラマ初出演(当時は中村友也)。昨年6月には石原主演のドラマ「Heaven?~ご苦楽レストラン~」の公式Twitterで石原との2ショットが公開され、その際のハッシュタグ「#H2コンビ」が大きな話題になった。

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お仕事系ドラマでハマり役を獲得

 20代半ばに入ると、役柄の幅も広がってくる。2009年の「ヴォイス -命なき者の声-」では、大学の法医学ゼミに所属する医大生・久保秋佳奈子を演じた。医学部きっての天才の佳奈子が主人公の加地大己(瑛太、現・永山瑛太)や石末亮介(生田斗真)ら同じゼミの仲間たちと死に向きあう姿が描かれた。

 続いて石原は、死因究明に奔走する法医学の世界を描いた「ブルドクター」(2011)に出演。警察署の刑事課に所属する釜津田知佳役として、法医学准教授・大達珠実(江角マキコ)とぶつかり合いながらも事件解決に奮闘する姿を、熱を持って表現。初の刑事役となり、撮影前には実際のキャリア女性刑事に取材を行うなど、意欲的に“職業もの”に挑む姿が印象的だった。

 さらに2016年の「地味にスゴイ!校閲ガール・河野悦子」では、ファッション誌の編集者に憧れて出版社に入社するも、校閲部に配属された主人公に。失意のなかで校閲の仕事に積極的でなかったが、しだいに自らのバイタリティーで周囲を変える力強さを持つ役どころを好演。悦子のファッションもお洒落で、女性からの高い支持を集めたキャラクターとなった。

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 そして、石原にとって代表作となったのが、人気脚本家・野木亜紀子のオリジナル作品「アンナチュラル」(2018)。再び死因究明がテーマの作品となり、石原は解剖医・三澄ミコトを演じた。法医学に縁のある石原だが、ここではフェミニンな雰囲気を封印し、より純度の高い職業ものに挑んだ。脚本家の野木もミコトは当て書きだと話すように、石原のさっぱりとしたサバサバした部分を仕事を通して描くことに注力したという(「石原さとみ主演『アンナチュラル』の魅力をひも解く」、「テレビドガッチ」2018年2月22日配信)。この作品で、石原は支持層を広げることになる。

恋愛系作品にも変化

 前述の作品以外にも、華やかなビジュアルを生かした憧れのヒロインという王道の恋愛物語にも多数出演している石原。キャリアを重ね、ラブストーリーの役柄も徐々にシフトチェンジしている。「リッチマン、プアウーマン」(2012)では、IT企業の社長・日向徹(小栗旬)と出会った就職先が見つからない大学生役を務め、天才的な能力を持つも傲慢で人の心がわからないという徹の心を、純粋に真っすぐぶつかっていくことで溶かしていくという王道系のヒロインを演じた。

 また、近ごろ再放送も話題となった「失恋ショコラティエ」(2014)では、パティシエ・爽太(松本潤)を惑わし続ける沙絵子に。既婚女性ということで、いろいろな障害があるなかで小悪魔ぶりが大きな反響を呼び、男女問わず多くの視聴者が石原の美しさに酔いしれた作品となった。そんな王道、小悪魔の次に出演した「ディア・シスター」(2014)では自由奔放で解放的な女性を、その後の「高嶺の花」(2018)では破天荒ながらも芯の強い女性を好演し、演技の振り幅の広さを見せつけた。

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 ほかにも大河ドラマ「義経」(2005)での静御前をはじめ、「パズル」(2008)、「左目探偵EYE」(2009)、「霊能力者 小田霧響子の嘘」(2010)、「Heaven?~ご苦楽レストラン~」(2019)など、癖のある人物も巧みに演じ分けてきた石原。もはや代表作と呼ぶにふさわしい作品には枚挙にいとまがないほど。新たに始まる「アンサング・シンデレラ」ではどんなキャラクターを作り上げているのか……。放送が楽しみだ。(文・磯部正和)

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