「ザ・ボーイズ」SNSに精通した新ヒーロー、性別が原作と違う理由
腐敗したスーパーヒーロー集団を描くドラマ「ザ・ボーイズ」シーズン2（9月4日配信）で初登場する女性ヒーロー・ストームフロントの性別や魅力について、キャラクターを演じるアヤ・キャッシュや製作総指揮のエリック・クリプキが語った。
本作は、特殊能力を持たない人間で構成された集団「ザ・ボーイズ」が、欲や名声に溺れたヒーロー集団「セブン」と、彼らを利用してビジネスを展開する悪徳企業ヴォート社に立ち向かうさまを描いた異色のヒーロードラマ。ストームフロントは、シーズン2から「セブン」に加入する女性ヒーローで、InstagramやTwitterといったSNSに精通している。
ドラマ版のストームフロントの性別は女性だが、原作のグラフィックノベルでは男性ヒーローとして描かれている。性別の変更についてエリックは、「セブン」の支配を狙う卑劣なヒーロー・ホームランダーが大きく関係していると明かす。
「ストームフロントがドラマ版で女性ヒーローになったのは、彼女を『ホームランダーにとっての最大の悪夢』として登場させたかったからなんです。ホームランダーにとっての悪夢とは、自分のことを全く恐れない女性が現れて、スポットライトを浴びること。彼は、ストームフロントの行動が全く理解できないでいるのです」
キャラクターを演じるアヤも、「ドラマの製作陣は、原作の要素を取り入れつつ、そこに捻りを加えて、ストームフロントを現代版にアップデートしたの」と説明。「女性として描くことで、ストームフロントがシーズン2のストーリーに大きな影響を与えているわ」とドラマ版ならではの挑戦を評価している。
シーズン2のティザー映像には、ストームフロントがヒーローとの会話をInstagramで生配信するという、彼女の破天荒さを象徴するシーンも含まれていた。ストームフロントの「セブン」での役割について、アヤは「ホームランダーが映画スターだとしたら、彼女は新米TikTokerね」と表現する。正統派ヒーローとして活躍が期待されると思いきや、エリックは「捻りがある」と否定。「シーズン2の序盤は、高感度が高い正統派ヒーローが登場したかと感じるかもしれないが、話が進むにつれてそうではなくなるよ」と予告している。（編集部・倉本拓弥）
ドラマ「ザ・ボーイズ」シーズン2（全8話）は、9月4日より Amazon Prime Video で独占配信（9月4日に第1話～第3話が配信、新エピソードは毎週金曜日に追加）
