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「ザ・ボーイズ」シーズン3でコロナ禍の米社会を反映か

ますます過激になっていく「ザ・ボーイズ」
ますます過激になっていく「ザ・ボーイズ」

 腐敗したスーパーヒーローと能力を持たない人間たちの攻防を描いた Amazon Original ドラマシリーズ「ザ・ボーイズ」の監督・脚本・プロデューサーを務めるエリック・クリプキが、製作が決定しているシーズン3について語った。

【画像】シーズン3出演なるか?「ウォーキング・デッド」ジェフリー・ディーン・モーガン

 特殊能力を持たない人間が集まった非公式集団「ザ・ボーイズ」が、欲と名声にとりつかれ腐敗したスーパーヒーロー集団「セブン」と、彼らを操る悪徳企業ヴォート社に立ち向かうさまを描いた本作。先日行われたオンラインイベント「コミコン@ホーム」で、シーズン2配信を前に、早くもシーズン3の製作が正式発表された。

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 思わず目を覆いたくなる過激な描写はもちろん、「ザ・ボーイズ」はセクハラや人種差別といった社会問題に鋭く切り込むストーリーも高い評価を得ている。エリックは、通常のドラマでは扱えないセンシティブな内容に触れるストーリーを「この番組ならではの特権」と表現。「こうしたジャンルでは、社会的なメッセージをストレートに作品に込めることが許されるんです。特に本作で描かれる内容は、まさにアメリカで現在進行中の出来事を反映しています」と語っている。

 シーズン2でも渡航禁止令や外国人恐怖症といったトピックを扱っていると話すエリックは、シーズン3では、世界中で猛威を振るう新型コロナウイルス感染症(COVID-19)についても、米社会の視点で切り込んでいく姿勢を見せている。「多くは語れませんが、新型コロナに対するアメリカ政府の対応など、間接的に(シーズン3に)反映させるかもしれません。世界情勢について語れる番組があることは、私にとってありがたい機会です。(新型コロナに対する)個人的なフラストレーションだって盛り込めるのですから」

 新型コロナはストーリーだけではなく、ドラマのキャスティングにも影響を与えている。先ごろ、ドラマ「ウォーキング・デッド」のニーガン役で知られるジェフリー・ディーン・モーガンがシーズン3に出演する可能性があると海外メディアで報じられたが、エリックはジェフリーの出演プランは新型コロナによって狂ってしまったと語る。

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 「みなさんにお伝えしたいのが、コロナが全てを狂わせているんです。ジェフリーとは今も連絡を取り合っていますが、彼は『ウォーキング・デッド』にレギュラー出演していて、数日間しかスケジュールが空いてない状態。移動の際、仮に14日間の自主隔離期間があった場合、出演は不可能になってしまうんです」

 2021年初頭の撮影開始に向けて、準備が進んでいるシーズン3。ジェフリーが出演する可能性について、エリックは「自粛生活が終わり、日常が少しずつ戻って来たら、その時は嬉しいニュースを届けられると思っています」と予告している。(編集部・倉本拓弥)

ドラマ「ザ・ボーイズ」シーズン2(全8話)はAmazon Prime Video で独占配信中(9月4日に第1話~第3話が配信、新エピソードは毎週金曜日に追加)

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