クリストファー・ノーラン、同時配信を決めたワーナーを猛烈に非難「最低のストリーミングサービス」

不信感だ - 『TENET テネット』の撮影現場でのクリストファー・ノーラン監督
不信感だ - 『TENET テネット』の撮影現場でのクリストファー・ノーラン監督 - (C) 2020 Warner Bros. Entertainment Inc. All rights reserved.

 映画『TENET テネット』などのクリストファー・ノーラン監督が、2021年公開の新作映画全てをアメリカでは劇場公開と同時に動画配信サービス「HBO Max」で配信すると決めた米ワーナー・ブラザースを猛烈に非難した。

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 ワーナーは現地時間3日、アメリカでは『マトリックス』シリーズ第4弾から『ゴジラVSコング(仮)』『DUNE/デューン 砂の惑星』『ザ・スーサイド・スクワッド』など来年公開予定の新作全17作を「HBO Max」で同日配信すると発表。関係各所に事前に相談したり、合意を取り付けたりすることはなかったようで、タレントエージェントからワーナーと組んでいる制作会社、映画館チェーンまでハリウッドには動揺が広がり、怒りの声が噴出した。『ゴジラVSコング(仮)』と『DUNE/デューン 砂の惑星』に多額の投資をしているレジェンダリーは、法的措置も検討していると伝えられている。

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 ノーラン監督は、2002年の映画『インソムニア』から今年公開の『TENET テネット』に至るまでワーナーとは蜜月関係にあった。しかし、今回の件については「われわれの業界の有名なフィルムメイカーや映画スターたちは夜、自分たちは最も偉大な映画スタジオと仕事をしていると思って眠りについた。そして次の朝(3日)、自分たちは最低のストリーミングサービスのために働いていると知ったのだ」と The Hollywood Reporter に怒りの声明を発表。「ワーナー・ブラザースはフィルムメイカーの作品をどこへでも、劇場と家庭のどちらにも出せる素晴らしい機構を持っていた。こうしている間にも、彼らはそれを解体している。彼らは、自分たちが何を失っているのかさえ理解していない。彼らの決定は経済的にも意味がなく、最も無頓着なウォール・ストリートの投資家だって、崩壊と機能不全の違いはわかるだろう」と痛烈に批判した。

 ノーラン監督は、Entertainment Tonight のインタビューでも「不信感だ。特に彼らのやり方に対してね」とワーナーを批判。「こんなにも物議を醸しているのは、誰にも相談しなかったからだ。2021年のワーナーのラインナップは、世界トップのフィルムメイカーたちと大スターたちが何年にもわたって作り上げた彼らにとってとても大事な映画で、映画館で鑑賞されるはずのものだった。それが何の相談もなしに、駆け出しのストリーミングサービスの客寄せの激安商品として利用されている。だからこそ大変な物議を醸している。本当に滅茶苦茶だ。本物のおとり商法だ。フィルムメイカーやスターたち、こうしたプロジェクトの数々に力を注いだ人々をこのように扱うべきではない。彼らは彼らの作品に何が起こるのか、事前に相談されるべきだった」と続け、短期的な利益のために、パンデミックが言い訳として利用されていると語った。

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 ワーナーは“劇場公開と同時配信”はコロナ禍における1年限りのプランだと説明しているが、多くの人々は一時的なものになるとは信じておらず、アメリカの劇場システムの崩壊につながると危惧している。The Hollywood Reporter によると、これはワーナー・ブラザースのCOOであるキャロリン・ブラックウッドの発案で、2021年の自社ラインナップは比較的弱いと見た彼女は、興行に失敗して恥をかくのを避け、また同時にストリーミングに熱を上げている上層部のご機嫌を取るためにこの案を出したのだという。(編集部・市川遥)

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