サトシがパパに言及!ポケモン映画『ココ』超貴重シーン誕生のワケ

名コンビ!サトシとピカチュウ
名コンビ!サトシとピカチュウ - (C)Nintendo・Creatures・GAME FREAK・TV Tokyo・ShoPro・JR Kikaku (C)Pokemon (C)2020 ピカチュウプロジェクト

 アニメ「ポケモン」シリーズでは、これまで主人公・サトシとママの関係が何度も描かれてきたが、現在公開中の『劇場版ポケットモンスター ココ』ではなんとサトシがパパに言及する超貴重なシーンが登場する。同シーンを描いた理由や作品に込めた思いについて、矢嶋哲生監督が語った。

【画像】サトシとココの交流も見どころ!

 ポケモン映画シリーズ第23作にあたる本作は、ジャングルの奥地にあるポケモンたちの楽園・オコヤの森を舞台に、父親として人間の子どもを育てた幻のポケモン・ザルード(声:中村勘九郎)と、ザルードに育てられた10歳の少年・ココ(声:上白石萌歌)の親子愛を描き出す。

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 劇中、ココは初めて人間の世界に触れたことを機に、自身のアイデンティティーに目覚めていく。そんなココと彼を傍で見守るザルードの親子について、矢嶋監督は「ポケモンと人間という異種間の親子関係や、『親って何なんだろう』という部分をザルードとココを通して描きました」と振り返る。

 一方、映画の冒頭ではサトシがママに少し反抗的な態度を見せるシーンが映し出される。映画に登場するもう一組の親子であるサトシとママの関係性について、監督は「サトシはそんなにお母さんに助けを求めるようなタイプではなかった」と語る。「ただ、ココとザルードを見ているとやっぱりお母さんに電話したくなるよなぁと。親子ってケンカしてもなんとなく翌日は普通に喋ってたりするじゃないですか。それって親子の一つの繋がりなのかなと思って。なので、最初に少しサトシとお母さんのケンカっぽいシチュエーションを入れました」

矢嶋哲生監督
矢嶋哲生監督

 ポケモンマスターを目指し、10歳にして相棒のピカチュウと共に旅をしているサトシと、そんなサトシを心配しつつ遠くから見守るママとのやりとりは、テレビアニメシリーズのファンにとってはお馴染みのものだろう。一方で、サトシのパパについては長年語られておらず、謎な部分も多い。今回、『劇場版ポケットモンスター ココ』でサトシがパパについて話すシーンは、長年のポケモンファンにとっても貴重な場面となっているが、矢嶋監督は「ココとザルードを描く上で、やっぱり触れなくちゃいけない。この作品の使命かなと思いました」とこのシーンを描いた理由を明かす。

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 「なので、湯山(邦彦)監督に『サトシのお父さんってどんな人ですか?』ということもヒアリングしながら、セリフ等々を決めていきました」と、長年「ポケモン」シリーズに携わってきた湯山監督の力も借りながら同シーンを完成させたそうだ。

 本作は新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて公開が延期され、ポケモン映画シリーズ史上初めての冬公開作品となった。「本当に多くの人に観てもらいたいと思っていますし、親御さんやお子さんだけでなく、子育てが終わった世代の方にも観てもらいたいです。親が子どもに『愛してるよ』と言ったり、逆に子どもが親に『お父さんいつもありがとう』『産んでくれてありがとう』と言ったりするのは、恥ずかしくてなかなかできないこともあると思います。でも、この映画を観ることでそうした思いを共有・共感できる、そんな風になったらこの作品は大成功なのかなと思います」。そんな矢嶋監督の思いがこもった本作は、この冬コロナ渦で疲弊した人々の心をじんわりと温めてくれることだろう。(編集部・吉田唯)

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