西島秀俊、村上春樹「ドライブ・マイ・カー」映画化で主演 共演に三浦透子、岡田将生、霧島れいか

左上から時計回りに西島秀俊、三浦透子、霧島れいか、岡田将生
左上から時計回りに西島秀俊、三浦透子、霧島れいか、岡田将生

 西島秀俊が、村上春樹の短編小説に基づく映画『ドライブ・マイ・カー』(2021年夏公開)で主演を務めることが25日、明らかになった。西島が演じるのは、妻を亡くした喪失を抱えながら希望へと一歩を踏み出していく舞台俳優。彼の専属ドライバーとなる寡黙なヒロインに女優、歌手の三浦透子、キーパーソンとなる俳優に岡田将生、主人公の亡き妻に霧島れいかがふんする。

【写真】西島秀俊がナレーションを担当した村上春樹映画

 本作は、村上の同名短編小説を、映画『寝ても覚めても』が国内外で高い評価を受け、黒沢清監督作『スパイの妻<劇場版>』では脚本を務めた濱口竜介監督がメガホンをとり映画化。濱口自ら映画化を熱望し、脚本も兼任した。舞台俳優で演出家の主人公・家福悠介にふんする西島は、本作が濱口監督と初タッグとなる。今後映画『シン・ウルトラマン』、『劇場版「きのう何食べた?」』、NHK連続テレビ小説「おかえりモネ」などが控えており、村上小説の映画化作品では2005年公開の『トニー滝谷』(市川準監督)でナレーションを担当している。

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 脚本家の妻・音(霧島)と満ち足りた日々を送っていた家福だが、妻はある秘密を残したまま突然この世からいなくなってしまう。2年後、演劇祭で演出を任されることになった家福は、愛車のサーブで広島へと向かい、寡黙な専属ドライバー・みさき(三浦)と過ごす中で、それまで目を背けていたあることに気づかされていく……というストーリーが展開する。

 クランクアップを迎えた西島は、撮影を以下のように振り返っている。「村上春樹さんの短編を濱口竜介監督が映画化する。その話を聞いた時、非常に興奮しました。濱口監督による熱のこもった脚本は想像以上に素晴らしく、いまを生きる多くの人の心に寄り添う作品になっていると確信しています。初めてご一緒した濱口監督の演出は新鮮で、撮影を重ねる度に新たな発見がありました。美しいロケーションのもと、スタッフ、国を超えて集まったキャスト一丸となって挑んだ作品です。是非完成を楽しみにお待ち下さい」

 三浦、岡田、霧島、濱口監督のコメントは下記の通り。(編集部・石井百合子)

映画『ドライブ・マイ・カー』は今夏、TOHOシネマズ日比谷ほか公開

三浦透子(渡利みさき役)
 私が演じたみさきという女性は、自分の足で立って、仕事をして生きていく覚悟のある人です。彼女の姿勢から、私はたくさんのことを学びました。自分の弱さを受け入れ、何かを諦めながらも前向きに生きる勇気をもらいました。きっと私のように、彼女の優しさに救われる方がいると信じています。皆様のもとに作品が届くその日を、心から楽しみにしています。

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岡田将生(高槻耕史役)
 台本を読ませて頂いた時にすぐ参加したいと思いました。そして、濱口監督といつかお仕事したいと願っていたのでお話を頂いた時にとても興奮したのを覚えてます。僕にとってこの現場は忘れられない、忘れたくない現場になりました。この役と出会いこの映画に出会えたことは今後の自分にとって財産になりました。芝居とは何か。とても怖く、とても繊細で、生き物だと感じました。完成を楽しみにしております。

霧島れいか(家福音役)
 濱口監督の演出はとても不思議で、リハーサルを含め今まで味わったことのない心地良い緊張感と静けさで、「音」という人物に近づけてくれました。本来演者がしなければいけない作業を、監督が毎回綿密な準備をしてくださり、心からその熱意が伝わり、その思いに絶対に応えたい気持ちになりました。撮影現場の雰囲気もとても良く、監督とスタッフの間に一体感が生まれ、その中に赤いサーブが重なったあの感動的な光景は、今でも忘れられません。

濱口竜介監督
 村上春樹さんの『ドライブ・マイ・カー』という短編小説は、初出の雑誌掲載で拝読した時点から強く、心惹かれるものがありました。こうして映画が完成間近とお伝えできる運びとなり、たとえ大げさであっても、それは自分にとって運命的な出会いであったと言いたくなります。そして主人公・家福役の西島秀俊さんを初めとして、三浦透子さん、霧島れいかさん、そして岡田将生さんと仕事をする機会をいただけたのも、村上作品を映像化する上で、最高の幸運でした。カメラの後ろからキャスト全員の演技に驚き続けた撮影を経て、改めて多くの出会いに恵まれた幸運と、幸福を強く感じています。完成を楽しみにお待ちいただけたら幸いです。

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