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中川大志、濁流に流されても爽やか!?過酷シーン明かす

中川大志
中川大志

 俳優の中川大志が10日、都内で行われた映画『砕け散るところを見せてあげる』公開記念舞台あいさつに登壇し、過酷な撮影を振り返った。この日は、中川とダブル主演を務める石井杏奈、共演の矢田亜希子堤真一SABU監督も来場した。

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 本作は、アニメ化された「とらドラ!」「ゴールデンタイム」などの竹宮ゆゆこの長編小説をもとに、正義感の強い高校3年生の濱田清澄(中川)が、みんなから嫌われている1年生の蔵本玻璃(石井)をいじめから救おうと奮闘する姿を描く物語。

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 撮影はワンシーンワンカットが多かったそうで、中川は「商店街や通学路のシーンは、カットがかかって振り返ると、スタート地点が見えないくらいずーっと歩きながら撮っていた」と明かし、時には通行人が見切れてしまうことがあったことも報告。そのため、「何が起きても反応できるようにしていた」と話すが、かつてない体験は「本当に楽しかった」そうで、「やっている方は怖いですけど、大きいスクリーンで2人だけの会話(のシーン)が続くことは素敵だし、格好よくて大好きです」と笑顔を見せた。

映画『砕け散るところを見せてあげる』

 そんな中川との撮影中、「奇跡が起こった」と語るSABU監督。「濁流の部分をどうしようと思っていたら、不謹慎ですが(撮影の)3日くらい前に台風が来て、いい感じの濁流感と水かさが増したので(中川を)流してやろうとバンバン流れてもらった」とニヤリ。それに対して中川は、「普通は撮影スケジュールが延期になるとか、ちょっとさすがに……となるのに、この流れでやるんですか? みたいな。すごかったですよね」と衝撃の演出を回顧した。しかし、SABU監督はスタントを使うことも考えていたようで、「できます!」と言ってきた中川の意志があったことも主張。さらに、うつぶせになってほしかったところ、「仰向けで流れてきた」そうで、「なに爽やかに流れてるの?(と思った)」とぶっちゃけて会場の笑いを誘った。

 体を張った撮影から2年半。本作がついに日の目を見たことに感激する中川は、少し言葉を詰まらせながら、「1個の作品がこうして届けられることは奇跡だなと感じています。トイレの中にいた玻璃ちゃんみたいに、この映画も誰かに見つけてもらうのをずっと待っていたと思うので、皆さんに見つけてもらって感謝しています」と頭を下げると、「これからも、この作品とともに頑張っていきます」と誓いを立てていた。(錦怜那)

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