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「青天を衝け」町田啓太、土方歳三に上京時の自身重ねる 「コンプレックスも表現できたら」

「青天を衝け」で新選組副長・土方歳三を演じる町田啓太
「青天を衝け」で新選組副長・土方歳三を演じる町田啓太 - (C)NHK

 吉沢亮主演の大河ドラマ「青天を衝け」(NHK総合ほかにて放送)で、新選組副長・土方歳三を演じる俳優の町田啓太。時代劇に憧れて剣道を始めた町田にとって、新選組の土方を演じるということは、特別な思いがあるという。「ダンダラ羽織に袖を通して身が引き締まる思い」と語った町田が、2作目となる大河ドラマ出演への思いを語った。

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 本作は、「日本資本主義の父」と称され、新一万円札の顔としても注目される実業家・渋沢栄一(吉沢)の波乱に満ちた軌跡をたどる物語。2018年放送の「西郷(せご)どん」で薩摩家家老・小松帯刀(こまつ・たてわき)を演じて以来、2度目となる大河ドラマ出演となった町田。「やっぱり大河ドラマには強い思い入れがありますので、また挑戦できることはすごく光栄でした」とオファーを受けたときの心境を語る。

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 「西郷どん」の現場では「(大河ドラマは)初めてだったので、どうみても力が入っていた」と当時を振り返る町田。だからこそ本作では「浮足立たず『落ち着け』と自分に言い聞かせながら、しっかり準備をして臨みました」と、はやる気持ちを抑えてクランクインしたという。

 町田は幼少期から剣道を習っており「もともと時代劇が好きで始めたんです」ときっかけを話すと「新選組で土方を演じるということで、殺陣もあるのかな」と胸を膨らませて撮影に臨んだ。実際、新選組のトレードマークとも言える浅葱色(あさぎいろ)のダンダラ羽織に袖を通した際の心境を振り返り「身が引き締まりますね」とにっこり。「幼少期、田舎道で木の枝を振り回していた自分にとって、こんな機会に恵まれるなんて」としみじみ語っていた。

 演じる土方について「やっぱり“鬼の副長”と呼ばれるように、狂気的な部分があるのかなと思っていたのですが、良く調べてみると、決して他人だけではなく、自分にも非常に厳しい人。本当に心が強く自分にも自信を持っている人なんだろうな」と解釈したという。

 土方の強さを表現する一方で、吉沢演じる実業家・渋沢栄一との絡みでは、違った一面を表現することも大切にしている。「一見するとまったくタイプの違う二人ですが、お互いに田舎出身で、元百姓という共通点からシンパシーを感じ合うんです。そのときどういう思いで武士になったのか、土方が吐露する部分があるのですが、そういったコンプレックスみたいなところもしっかり表現していければと思っています」

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 こうした土方の一面に町田は「僕も地方出身で、東京のような大都会に行くとき、田舎者だと思われたくないから流行っているものを勉強していったんです。だから土方が、武家の出ではないからこそ、武士への憧れが強く出てしまう部分には『分かるな』と思うんです」と感情移入できる部分が多いという。

 吉沢演じる渋沢については「どんなときでも常に前を向いて、いろいろなところにアンテナを張っている姿勢が素晴らしい」という町田。「こういった渋沢の特性は吉沢くんとすごくリンクしていると思います。僕は撮影の途中から現場に入ったのですが、吉沢くんは気さくに声を掛けてくれて、迎え入れてくれました。すごくありがたかった」と感謝を述べていた。

 新選組の土方歳三と言えば、歴史好きでなくとも知る人気キャラクターだ。これまでも数多くの俳優が土方を演じてきている。町田にかかる期待も大きいが「プレッシャーみたいなものは特にないんです」と笑う。「とにかくやんちゃな男だと聞いています。そんな人一倍熱量が高く、成り上がりだからこその美学みたいなものを意識して『青天を衝け』ならではの土方歳三を演じていきたいです」と強い意気込みを語っていた。(取材・文:磯部正和)

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