窪田正孝、宮沢りえと初共演 選挙活動描く社会派コメディー『決戦は日曜日』22年公開

『決戦は日曜日』より
『決戦は日曜日』より - (C)2021「決戦は日曜日」製作委員会

 俳優の窪田正孝が、来年2022年公開の映画『決戦は日曜日』で主演を務め、宮沢りえと初共演することが20日、明らかになった。窪田が演じるのは、事なかれ主義の議員秘書・谷村勉。彼が、政界に疎いが熱意だけはある二世候補・川島有美(宮沢)を当選させるべく奮闘するさまを描く社会派コメディーで、窪田は宮沢との初共演に「一緒に芝居するのが本当に刺激的で毎日現場に行くのが楽しみでした。こんなりえさんを今まで誰も見た事がないのではないでしょうか。笑」とコメント。有美の公示ポスターの前で勉が頭をかくビジュアルも公開された。

【写真】窪田正孝、昨年のインタビューカット

 窪田演じる主人公・勉は、地方都市で強い地盤を持つ議員・川島昌平の私設秘書として働いていた30歳の青年。秘書として中堅になり政治への情熱を失っていた勉が、病に倒れた昌平に代わって出馬することとなった娘の有美(45)に振り回されるさまを、笑いとアイロニーを交えて描き出す。

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 脚本・監督を務めるのは、アマチュア・オーケストラと市役所職員の勘違いから巻き起こる騒動を描いた『東京ウィンドオーケストラ』や、アラフォーの元アイドルたちが再結成のために奮闘する『ピンカートンに会いにいく』など、オリジナル脚本のコメディーを手掛けてきた新鋭・坂下雄一郎。窪田と宮沢は、彼の脚本に惚れこみ出演を快諾したという。

 本作誕生のきっかけは5年ほど前だったといい、坂下監督は経緯を以下のように説明している。「始まりは5年ほど前『なにかやりたい企画はありますか?』と聞かれました。そういう打ち合わせと思ってなかったのでなにも用意しておらず、その場でひねり出したのがきっかけです。軽い思い付きで始まったものの、議員事務所への取材など企画開発しながら、政治業界の持つ独特なルール、誰でも関わりがあるはずなのにあまり知らない選挙の世界に、この題材の可能性が膨らんでいきました」

 窪田、宮沢、坂下監督のコメント全文は下記の通り。(編集部・石井百合子)

●本作に出演を決めた理由

窪田:坂下監督とは、いつかご一緒させていただきたいと思ってたのでとても幸せです。監督の描く人の醜さ、谷村の視点から見る景色が滑稽すぎて笑いが止まりませんでした。ぜひ劇場にて坂下ワールドにどっぷり浸かってほしいと思います。

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宮沢:滑稽で愉快だから、クスっと笑ってしまうのだけれど、、、よく考えたら笑えない。。。そんな事の連続で、、監督の強いメッセージが溢れていると感じました。今までに全く無縁な役柄だったので、演じられるか不安でしたが、演じてみたい、この作品に参加したいという気持ちが勝りました。

●演じられたキャラクターはどういう人物ですか?

窪田:谷村は何でも卒なくこなす事ができるけど、何かが欠けていてどこか屈折しています。そこが魅力的で演じる楽しみを感じてました。この仕事なんてこんなもんだとあきらめてる谷村も、有美と出会い少しずつ成長していき、忘れかけていた正義感に変化が起きます。

宮沢:有美は、直球しか投げられない不器用さと強さがある人だと思いました。彼女の考える正義に皆んなを巻き込んでしまう不思議なオーラがあるようにも感じました。真剣になればなる程、滑稽で面白い人だと思ったので、面白さを一ミクロも考えず、、ただただ真剣である事に集中しました。。。結果、監督がモニターを見ながら笑っていたという噂を聞き、ホッとしました。

●宮沢さん(窪田さん)とは初共演ですが、共演していかがでしたか?

窪田:有美役の宮沢りえさんとは今作が初でしたが、一緒に芝居するのが本当に刺激的で毎日現場に行くのが楽しみでした。こんなりえさんを今まで誰も見た事がないのではないでしょうか。笑

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宮沢:その場の空気を瞬時に読み取って柔軟に対応できる安定感と細やかな事へ目を向けられる心があって、頼もしい方だなぁと思いました。

<坂下雄一郎監督>

 始まりは5年ほど前「なにかやりたい企画はありますか?」と聞かれました。そういう打ち合わせと思ってなかったのでなにも用意しておらず、その場でひねり出したのがきっかけです。軽い思い付きで始まったものの、議員事務所への取材など企画開発しながら、政治業界の持つ独特なルール、誰でも関わりがあるはずなのにあまり知らない選挙の世界に、この題材の可能性が膨らんでいきました。主人公を候補者本人ではなくその秘書にしたのは、体制に反発しがちな候補者側よりも、保守的な体制側の人間である秘書目線の方が皮肉さが増して面白いのではという定番の発想からです。脚本に何度も改稿を重ねた数年の間、政治に関する様々なニュースが物語に影響をおよぼしました。現代社会を描いた映画というと大げさですが、今の時代を生きる人に、なにかしら思うところのある映画になっているかもとは思っています。キャスティングに関して説明するのが難しいのですが、基本はいつも感覚です。役柄がどうとかあまり理屈で考えずに、脚本をその役者さんが演じている姿を頭の中で思い浮かべます。窪田さんと宮沢さんを想像したとき、曖昧ですが言葉では説明できない優れたイメージが浮かび興奮しました。これは絶対よくなるに違いない、と思いました。想像ですが。その後の撮影では当然自分の想像なんてちっぽけに感じるほど、お二人によって鮮やかな人間像が形づくられていきました。窪田さんが演じる真面目だけど諦念を抱えた秘書、宮沢さんが演じるお嬢様育ちでわがままにも見えるけど芯の通った候補がどうなったか、ぜひ劇場でご覧いただければ嬉しいです。

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