金子大地、感無量！延期経て『猿楽町で会いましょう』がついに公開へ
俳優の金子大地が18日、渋谷区の WHITE CINE QUINTO で行われた映画『猿楽町で会いましょう』先行有料試写会に来場し、コロナ禍での公開延期を経ていよいよ本作が公開となることに感無量の様子を見せた。
次世代のクリエイターの発掘・育成をモットーとした「未完成映画予告編大賞」でグランプリを受賞した予告編を基にした本作は、駆け出しのカメラマン・小山田修司（金子）と、純情そうに見えて実は嘘だらけの読者モデル・田中ユカ（石川瑠華）との関係を描くラブストーリー。もともとは昨年6月に公開予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大の影響をうけて公開延期に。今回、およそ1年を経て公開が決定した。
共演者の石川瑠華、主題歌を手掛けた春ねむり、児山隆監督とともにイベントに登壇した金子は、「自分の中ですごく思い入れのある作品というか、初主演の映画だったので。本当に感謝の気持ちでいっぱいです。去年公開する予定だったので不安でしたが、ようやく公開できて安心しています。たくさんの方に観てもらいたい気持ちです」と晴れやかな表情。
そして映像経験がまったくない中、本作のもうひとりの主役を務めた石川も「この映画は予告編を作ることから始まって。3年くらいこの映画と一緒に、公開まで歩んできましたけど、できあがった後、自分が飲みこむまでにも時間が必要で。でもこの時間は自分にとって大切な時間になったし、いまこのタイミングでお届けできたのはうれしいです」とコメント。嘘だらけのヒロインという役どころについては、「最初に台本を読んだときは本当に嫌なヤツだなと思っていて。そこから演じてみたんですが、今思うと素晴らしい役だったし、未熟なわたしにあの役を演じさせてもらって、感謝しかないです」と謝辞を述べた。
金子が本作に出演しようと思った理由は、映画のベースとなった予告編を観た時に「石川さんが魅力的で。いいなと思ったから」だったという。そのため、長編として撮影する際には、予告編で見せていたような彼女の魅力を失わせたくないと思ったそうで、「なるべく石川さんの素がポロッと出るところがあったらいいなと思って。児山監督と相談して、いきなり台本にないセリフをぶっこんでみたりして。ミラクルを起こす、みたいなのは意識しましたね」と明かす。
そして、そんな金子と監督の企てについて「勘づいていました」と語った石川は、「けど、みんなで映画に向かっていたので。二人は本当に心強かった。わたしがどうなろうと助けてくれるというか、受け止めてくれる人だと思ったので。ユカは嘘をつきますけど、わたしはユカには嘘ひとつないような形でいけると思いました」と述懐。その石川のナチュラルな芝居が、逆に金子自身の芝居にも刺激を与えていたようで、「毎シーン、一緒にやっていて良かったです」と晴れやかに語る金子だった。（取材・文：壬生智裕）
映画『猿楽町で会いましょう』は6月4日より WHITE CINE QUINTO、シネ・リーブル池袋ほかにて全国順次公開
