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『死霊館』を"悪魔の森"で上映…ビリー・アイリッシュも参加した異色試写がLAで開催

ビリー・アイリッシュも「The Devil’s Woods Experience」を試写後に体験していた(ワーナー提供)
ビリー・アイリッシュも「The Devil’s Woods Experience」を試写後に体験していた(ワーナー提供)

 コロナ禍で長らく停滞していたハリウッドの映画館ビジネスも、全米でワクチン接種が急速に進み、徐々に元の姿を取り戻しつつある。そんななか、R指定ながら全米ナンバーワンを記録した人気ホラーシリーズ最新作『死霊館 悪魔のせいなら、無罪。』の公開に合わせて、米ワーナー・ブラザースが、メディアや関係者を集めた試写と、森を舞台にしたホラーツアーを組み合わせた珍しい野外イベントを5月下旬に開催した。

【動画】『死霊館 悪魔のせいなら、無罪。』日本版予告編

 会場となったのは、高級住宅街ビバリー・ヒルズの奥にあるフランクリン・キャニオン・パーク。高級ショッピングストリート、ロデオ・ドライブから住宅街を抜け、山側に向かって車を30分ほど走らせた森に囲まれた公園で、こんなところに本当に公園があるのだろうかと道中は不安になるが、到着すると、貯水池に隣接したハイキングにぴったりといった光景が広がっている。

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 体温チェックを終え、マスクを着用して会場内に入ると、森には、小さいが立派な野外劇場が。太陽が沈むと、ホラー感を強調する赤い照明で照らされ、なかなかいい雰囲気を醸し出していた。一般参加者が全くいない、森の奥での試写ということもあり、なかには豪華ゲストも。人気アーティストのビリー・アイリッシュも出席しており、リラックスした感じで、すぐ横のベンチで作品を鑑賞していた。

森で観る『死霊館』の怖さは格別?(ワーナー提供)

 本作は、著名心霊研究家エド・ウォーレン&ロレイン・ウォーレン夫妻の実体験をベースにした人気ホラーシリーズの最新作。1981年を舞台に、殺人を犯しながらも「ぜんぶ悪魔のせい」と無罪を主張する男にまつわる怪奇に夫妻が挑む。試写の後には、ヴェラ・ファーミガ演じるロレインが、行方不明となった少女を森の中で探すシーンに絡めて、「Devil’s Woods Experience」(悪魔の森体験)という肝試しイベントが用意されていた。

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 ライトアップされた森に入っていった参加者は、映画にも出てくる祭壇に案内され、そこで魔女に呪いをかけられるという趣向になっている。そこから、神父に「あなたは呪いをかけられている」と脅され悪魔祓いを受けると、今度はスモークが立ちこめる怪しげな墓地に迷い込むことに。何とか抜けたと思う間もなく、最後は暗闇から突然チェーンソー(!)を持って現れた魔女に追いかけられるというクライマックスが待っていた。『死霊館』なのに、なぜチェーンソー? と疑問を感じつつ、気がつけば同じグループにいる全員が必死で逃げているのを見て、思わず笑いがこみあげる。夜の森で『死霊館』を観るという、滅多にできない体験に加え、たった一晩のために用意したとは思えないホラーアトラクションでは、魔女役や神父役の役者たちも完全に役になりきっており、笑いと程よい緊張感を得られる、ホラー好きには堪らない怖くて楽しい一晩となった。(細谷佳史)

映画『死霊館 悪魔のせいなら、無罪。』は10月1日より全国公開

『死霊館 悪魔のせいなら、無罪。』日本版予告編 » 動画の詳細
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