驚異のセルフドキュメンタリー『ミッドナイト・トラベラー』予告編＆場面写真が公開
2019年のサンダンス映画祭でワールドシネマドキュメンタリー審査員特別賞ほか、計23の映画賞を受賞した『ミッドナイト・トラベラー』（9月11日公開）から、予告編映像と場面写真が公開された。
本作は、安住の地を求めて旅する難民家族が、3台のスマホで自らの旅を撮影したセルフドキュメンタリー。監督を務めたハッサン・ファジリは、自身が制作したアフガニスタンの平和に関するドキュメンタリーが国営放送で放送されると、内容に憤慨したタリバンから死刑宣告を受けた。自身の身に危険が迫っていることを感じた彼は、家族を守るためにアフガニスタンからヨーロッパまで5,600kmの旅に、妻と二人の娘と共に出発することを決意する。
公開された予告編では、旅の経緯から始まり、移動のため自ら車のトランクに入る姿や、スマートフォンを駆使して移動ルートを確認する姿、警察沙汰になっている様子に、森で野宿し寒さに凍える姿、耐えきれなくなり泣き出す子供など、壮絶な難民生活のリアルが映し出されている。一方、場面写真では家族の笑顔も見られ、強い絆を感じさせる。（高橋理久）
