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10周年記念!『サウダーヂ』デジタルリマスター版が10・23より公開

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『サウダーヂ デジタルリマスター版』は10月23日より公開
『サウダーヂ デジタルリマスター版』は10月23日より公開 - (C) 2021 kuzoku

 富田克也監督による映画『サウダーヂ』の公開10周年を記念して、デジタルリマスター版が新宿区のミニシアター・K's cinema にて10月23日より公開されることが明らかになった。

映画『サウダーヂ』予告編

 山梨県甲府市を舞台にした本作は、北京オリンピックやリーマン・ショック後の大不況で行き場を失くした日系ブラジル人や、出稼ぎに来たタイ人、国籍の選択を迫られるその子どもたちとの出会いから着想を得て、土木建築業界で派遣として働くHIPHOPグループのクルー・猛の姿を通して疲弊しきった地方都市を描いた作品。異例のロングランを記録し、多数の映画賞に輝くなど、日本映画界に旋風を巻き起こした。

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 デジタルリマスター版の公開決定をうけて、本作を世に送り出した映像制作集団の空族は「あれから一体何が変わったのだろうか? 精司がバブル時代を幻視し猛がラップしながら歩いた、あのアーケード街のシャッターは今も閉まったままでいる。ポルトガル語の『サウダーヂ』という言葉には失われたものへの郷愁とともに未来への祈りが込められているという。『サウダーヂ』を公開したその年、福島で人災としては最悪の核爆発が起こり、わたしたちはもう二度と後戻りできなくなってしまった。あれから10年ー。“災害と疫病と分断”のこの時代に『サウダーヂ』は新たな意味を持ち始めている」とコメントを寄せている。

 また、K's cinema の上映期間中には、特別上映として本作のリサーチのために制作したドキュメンタリー『FURUSATO2009』や、同じく富田が監督を務めた『国道20号線』の上映も予定しているという。(須田璃々)

映画『サウターヂ』予告編 » 動画の詳細
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