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上田慎一郎監督「大切なのは挑戦があること」斬新なアイデアに挑み続ける理由明かす

アベラヒデノブ、皆川暢二、徳永えり、上田慎一郎監督
アベラヒデノブ、皆川暢二、徳永えり、上田慎一郎監督

 『カメラを止めるな!』などで知られる上田慎一郎監督が手掛ける映画『ポプラン』の初日舞台あいさつが14日に都内で開催。上田監督が特殊な設定のストーリーが描かれる本作の制作を振り返って、斬新なアイデアに挑み続ける理由を明かした。

奇想天外!『ポプラン』場面カット【画像】

 本作は、上田監督が構想に10年を費やした企画を映画化したロードムービー。自分の大事な部分が消失してしまった男が、それを捜し出そうとかつての友人や家族のもとを訪ねるという物語。この日は出演者の皆川暢二徳永えりアベラヒデノブも姿を見せた。

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 初日を迎えたこの日、上田監督は「構想10年。映画は(作る間)そもそも長い旅をしているような感覚があるのですが、今回は特に長く感じました。その先にこんな光景が待っているというのは感慨深いです」と嬉しそうに話す。映画の公開に対しては寂しさもあるといい、「毎回ワクワクとソワソワとちょっぴりの寂しさがあるんです。可愛く育ててきた子どもを家から送り出す時のような、ここからは世に出て社会に出て頑張ってこいよという気持ちです」と思いを述べる。

 さらに「いつも映画を撮ってから1年くらいは客観的に作品を観れない。今回はいつもと違う感覚としてこそばさがあった。自分自身が今までで一番入り込んでしまったような。自分の裸を見せている感じがして」と上田監督。だが、奇想天外な発想の作品に挑戦することは監督の中でモチベーションにも繋がるともいい、「仕事をする上で大切なのは挑戦があること。毎回映画を作る時に挑戦があるのがモチベーションに繋がる。今回はこのアイデアを映画化するのがチャレンジでした」と振り返った。

 主演の皆川は撮影中、上田監督の斬新なアイデアと対峙。とりわけ自分の大切なものを表す“ポプラン”との追いかけっこが印象的だった様子。「撮影は2年前の9月頃。僕はポプランとの追いかけっこが身体に染み付いてしまいました。(撮影の段階では)CG(での表現)がないので、何もないものを追いかけての撮影は、はたから見たら何やっているんだろうって感じだったと思います。とにかく体力を使いました」と回顧。

 続けて「足が攣ったり、こんなにもすごく体を使う感じになるとは。撮影は2週間。マッサージが効かないくらい」と話し、徳永も「ポプランを追いかけている皆川さんが大変そうで……。時に悶え、苦しんで姿に、大丈夫かなって。すごいなと思いました」と感心したことを明かした。(取材・文:名鹿祥史)

映画『ポプラン』はテアトル新宿ほか全国公開中

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