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実力派ぞろい!伊藤健太郎×阪本順治監督『冬薔薇』追加キャスト12名発表

実力派ぞろい!
実力派ぞろい! - (C) 2022 「冬薔薇(ふゆそうび)」 FILM PARTNERS

 伊藤健太郎阪本順治監督がタッグを組んだ映画『冬薔薇(ふゆそうび)』(6月3日公開)に、小林薫余貴美子をはじめとする名優たちが出演することが発表された。

【写真】主演の伊藤健太郎と阪本順治監督

 阪本監督が伊藤をイメージして当て書きしたオリジナル脚本となる本作は、不良仲間とつるみ友人や女から金をせびってはダラダラと生きる中途半端な男の物語。ある日、伊藤演じる主人公・渡口淳の仲間が、何者かに襲われる事件が起き、犯人像に思いも寄らぬ人物が浮かび上がる。

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 今回発表された追加キャストは、実力派ぞろいの12名。主人公・淳の父親であり、日本の高度成長期を支えたガット船「渡口丸」の船長でもある渡口義一を小林、母親の渡口道子を余、叔父・中本裕治を眞木蔵人が演じる。

 また、淳が所属する不良グループのリーダー・美崎輝を永山絢斗、不良グループのメンバー・君原玄を毎熊克哉、いとこの中本貴史を坂東龍汰、美崎の妹・智花を河合優実、学友・友利洋之を佐久本宝、淳に好意を寄せる澤地多恵子を和田光沙、「渡口丸」の甲板員・近藤次郎を笠松伴助が務める。

 最後に、「渡口丸」航海士・永原健三を伊武雅刀、最年長の機関長・沖島達雄を石橋蓮司が務める。阪本組の常連キャストから若手注目株まで、日本を代表する俳優たちが名を連ねている。 (今井優)

淳の両親役を務めた小林と余のコメントは以下の通り。

小林薫(淳の父・渡口義一)

台本の段階では、この終わり方で良いのかなって云う不安が正直ありましたが、完成試写を観て不安払拭、感動しました
自分のことはさて置き、阪本作品に参加させてもらい、大変貴重な時間を頂いたと思っています
観終わってしばらく経ってなんですが、ふとコレは俺のことなんじゃないかという思いが湧いてきました
もちろん、淳の人生と似ていると云う意味ではなく
若い時の出口の無い袋小路ってみなの中にもあるンじゃないのかな
ボクはたまたまと云うか、役者業の道に入りましたけど、別の道を歩んでいたらと思うと、淳達が遠いところの住人でもなく、とっても身近な存在に思えてきました
大人達にしたっても別段明るい明日があるわけでもない、
みな、出口の無い袋小路で、もがくようにして生きている
それが何だか分かりませんが、ボクには希望でもあるように観えてきたのです

余貴美子(淳の母・渡口道子)

阪本順治監督との仕事は三作目だが、いつもドキドキドキする。監督の言葉、脚本、演出だから人をよくみている。自分の本性を見透かされそうで、恐ろしい!
主人公の伊藤健太郎さんとは初めての出会いだが、役どころとは裏腹に力むことなく、ずっと優しく穏やか。母親役の私の息子としてリアルに存在していて有難い!
夫役の小林薫さんや諸先輩方は、実人生とお芝居との境目がなく、とても自由で幸せな現場だった!
冬薔薇というタイトル!とても切なくて儚い感じだが、冬に薔薇が咲くのは、間違いなのか?勘違いなのか?でも夏の薔薇のように、北風にも負けずスックと花は咲く。全員がちょっとずつ誤解しながら生きている、そんな人達の物語。解っちゃいるけど、生きるって大変!

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