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河瀬直美監督、東京五輪アスリートの熱量目の当たりに

河瀬直美監督
河瀬直美監督

 河瀬直美監督が23日、ドキュメンタリー映画『東京2020オリンピック SIDE:A』の完成披露試写会に登壇し、本作に込めた思いや、現在開催中のカンヌ国際映画祭で上映される心境を語った。

『東京2020オリンピック』予告映像【動画】

 新型コロナウイルスの感染拡大の影響により約1年の延期を経て、2021年に7月23日より17日間にわたって東京で開催された「第32回オリンピック競技大会」。『東京2020オリンピック SIDE:A』では、開催に至るまでの750日、5,000時間に及ぶ記録を元に、アスリートを中心としたオリンピック関係者たちの情熱に迫る。

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 河瀬監督は「5,000時間の1コマ1コマが人生です。地球上に暮らす人類78億の人生が刻まれているかのような、去年の夏に繰り広げられた東京2020大会の記録をさせていただいたことは、自分の人生にとってかけがえのない時間でした。本当にありがとうございました」と感謝を述べると、夢中になった作業も回顧。「できるだけ客観的に物事を見つめようと思いました。そして、この数か月どっぷりと浸かりました」と振り返り、「わたしの眼差しがこの映画を作ったのだとすると、その映画は今の時代の人たちだけではなく、百年、千年先のわたしたちの子孫にちゃんと届いて、わたしたちはどんな立場にあっても、みんなちゃんと一生懸命に生きていたということを残したいと」と思いを吐露した。

 「ドキュメンタリーというのは人間の関係性」と話す河瀬監督は、一人の人間として互いに心を開いたときに「撮影者と対象者の関係を超えた思いを映画に刻むことができる」と見解を示し、同作では「生きた映像」を撮れたことに自信をのぞかせる。各国のコロナ対策により練習をしたくてもできないアスリートたちの葛藤を間近で感じ、「心の平穏を保てるというか、まっすぐな自分自身の競技に対する熱量を持ち続けている人は強い。やっぱり人間性(が大事)。それが感動的でした」と語った。

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 なお、本作は第75回カンヌ国際映画祭オフィシャルセレクションのクラシック部門(カンヌ・クラシックス)に選出されており、河瀬監督はイベント後に渡仏し、翌日の上映に備える。河瀬監督は同作の関係者から、IOC(国際オリンピック委員会)が「これまでの映画とは少し違う、市川崑さん(1964年の東京オリンピックの記録映画の総監督)の時代に戻りたい」と言っていたと伝えられたそうで、「つまり、それは作家性。誰が撮っても同じような作品になるというのではなく、わたしにしか撮れないものを求めていただいていると思ったときに、その役割を全うしようと思いました。この3年弱、他の映画のことは一切考えていませんでした」と思い入れを語る。

 そうして4月半ばに映画祭の最高責任者が本作を鑑賞し、映画祭に招待されたことを明かし、「コロナ禍で無観客で、それでもアスリートのほとばしる汗をみんなに届けたかったという思い」を世界に届けたいと力を込めた。(錦怜那)

映画『東京2020 オリンピック SIDE:A』は6月3日、『東京2020 オリンピック SIDE:B』は6月24日全国公開

「東京2020オリンピック SIDE:A/SIDE:B」予告 » 動画の詳細
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