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ジョニー・デップ勝訴『パイレーツ』『ファンタビ』復帰の可能性は?

ジョニー・デップ演じるジャック・スパロウ - 映画『パイレーツ・オブ・カリビアン/生命(いのち)の泉』より
ジョニー・デップ演じるジャック・スパロウ - 映画『パイレーツ・オブ・カリビアン/生命(いのち)の泉』より - Disney Enterprises / Photofest / ゲッティ イメージズ

 「DV男」の疑惑をかけられて、6年。ジョニー・デップがついに濡れ衣を晴らした。現地時間1日、アンバー・ハードを相手にした名誉毀損裁判で、バージニア州の7人の陪審員は、ジョニーの訴えを認めたのである。(Yuki Saruwatari/猿渡由紀)

来日も…ラブラブだった頃のジョニー&アンバー【写真】

 ライブ出演のためにイギリスにいたジョニーは、今回の勝訴を受けて、Instagramに喜びのメッセージを投稿した。その中で彼は「最高のことはこれから起こります。新しいチャプターがようやく始まりました」と書いている。

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 それは、まさに観客も望んでいること。保険金融会社スポテッド・メディア社の最近の調査によると、対象となった数百人のアメリカの大人のうち、これからも映画でジョニーを見たいと答えた人は86%もいた。一方、ハードについては、3分の2以上が「将来の作品から降板させられるべきだ」と答えている。

 そんな数字に頼らなくても、ジョニーのファン層の厚さは明らかだ。ソーシャルメディアには「#JusticeForJohnnyDepp」のハッシュタグが飛び交っているし、裁判が行われている間、裁判所の前には毎日大勢のファンが押し寄せていた。あの光景を見るだけで、スタジオやプロデューサーは、彼がいかに人気者であるかを思い知らされることだろう。ジョニーが広告塔を務めるディオールの香水の売り上げは、裁判が始まってから50%も伸びているという報道もある。映画は、所詮ビジネス。お金をもうけることが目的なのだから、お金を持ち込んでくれる俳優を連れてくるべきなのである。とあれば、ジョニーは『ファンタスティック・ビースト』のグリンデルバルド役と『パイレーツ・オブ・カリビアン』のジャック・スパロウ役を取り戻せるのだろうか? そこはかなり微妙だ。

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 グリンデルバルド役は、ジョニーが自分のことを「DV男」と呼んだイギリスのタブロイド紙 The Sun に対して起こした名誉毀損裁判に負けた後の、2020年11月に失った。その時、シリーズ3作目『ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密』の撮影はすでに始まっており、ジョニーは1シーンを撮影済みだったが、米ワーナー・ブラザースから降板を要求され、従う以外になかった。1作目ではほぼカメオ、2作目でも出番はあまりなく、ここからという時だったので、相当に悔しかったに違いない。代役はマッツ・ミケルセンに決まり、撮影は無事に完了した。

 この場合、複雑なのは、おそらくマッツが4作目と5作目に関しても契約をしている可能性が強いこと。マッツが自らこの役をジョニーに返したいと言い、スタジオも同じようにジョニーを連れ戻すことを強く望めばありえるかもしれないが、なかなか簡単ではない。メジャースタジオの大作ということで、マッツにしても良い仕事だろうし、アメリカで勝訴したとはいえ、裁判で醜い部分も露呈してしまったジョニーを今すぐ使うことに、スタジオは二の足を踏むかもしれない。

 一方、ジャック・スパロウ役を失ったことについて、ジョニーは、今回の名誉毀損裁判の焦点となった、ハードが2018年12月に The Washington Post に寄稿した意見記事が原因だと考えている。ジョニーのマネージャーも、あの記事が出る前、6作目のギャラは2,250万ドル(約29億円・1ドル130円計算)で決まっていたと裁判で証言していた。しかし、ディズニー(ウォルト・ディズニー・スタジオ・モーション・ピクチャー・プロダクション)のトップ、ショーン・ベイリーは、6作目にジョニーを出さないと決めた理由について、このシリーズに「新しいエネルギーを持ち込むため」と The Hollywood Reporter に語っている。プロデューサーのジェリー・ブラッカイマーは、最近、主演の第一候補はマーゴット・ロビーで、彼女が出てくれる場合と出てくれない場合、ふたつのバージョンの脚本を執筆していることを明かした。

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 それはつまり、主演はまだ決まっていないということだ。このふたつを両方ともボツにして、ジャック・スパロウで新しい脚本を書くことはできるのである。ただし、ディズニーがその道を選ぶかどうかは、まるで見えない。勝訴でDV疑惑は晴れたといえ、スタジオとしては、6週間も全世界の前で泥沼の争いをしたセレブを今すぐ高額な投資をする超大作に出していいものかという迷いがあるだろう。それに、『パイレーツ~』シリーズは、DV疑惑の前から興行成績が落ちてきていた。「新しいエネルギーを持ち込みたい」という言葉には、多少の本音があるかもしれない。

 しかし、前ほどの勢いがなくなったとは言っても、シリーズ5作目はまだ全世界で7億9,500万ドル(約1,033億円・1ドル130円計算)も売り上げていたのだ。十分すぎるくらい立派な成績である。それを支えてきたのは、ジョニーのファン。彼が戻ってくるとなれば、彼らは初日に映画館へと駆けつけるはずだ。新しいキャストで再起動するのと比べて、リスクが大きいのはどちらなのか。ファンの多くは、製作陣がせめて頭を悩ましてくれることを願っていることだろう。

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