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『スター・ウォーズ』オビ=ワンとアナキンの愛憎 ユアン&ヘイデンが語るエピソード3後の思い

17年ぶりの再演となったダース・ベイダー役のヘイデン・クリステンセンとオビ=ワン・ケノービ役のユアン・マクレガー
17年ぶりの再演となったダース・ベイダー役のヘイデン・クリステンセンとオビ=ワン・ケノービ役のユアン・マクレガー - (C)2022 Lucasfilm Ltd.

 映画『スター・ウォーズ』のスピンオフドラマシリーズ「オビ=ワン・ケノービ」で共演したユアン・マクレガーヘイデン・クリステンセンが、22日の最終話配信を前に、ファンを熱狂させたライトセーバーバトルを振り返りながら、17年ぶりに再演したキャラクターの抱える思いを語った。(以下、5話までのネタバレを含みます)

【画像】「ダース・ベイダー」と日本語で書かれた扇子に大興奮のヘイデン

 本作は『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』(2005)の10年後を舞台に、幼いルーク・スカイウォーカーを見守りながら隠遁生活を送っていた、オビ=ワンの知られざる戦いを描くスピンオフドラマ。帝国の尋問官に誘拐されたレイア・オーガナを救出するため、惑星タトゥイーンから旅立ったオビ=ワン(ユアン)に、ダース・ベイダーとなったかつての弟子アナキン・スカイウォーカー(ヘイデン)の追手が迫る。 

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 ファンが待ち望んでいた、2人のライトセーバーバトルも話題の本作。なかでも、先週配信された第5話では、袂を分かつ前のオビ=ワンとアナキンの手合わせが描かれ、ユアンは「昔ながらの姿をした僕らが登場したこの日は……撮影現場も明らかにざわついていましたね(笑)。僕らもお互いと戦うことができたし。撮影も確か、(オビ=ワンとダース・ベイダーの戦いが描かれた)第3話の戦いの前に行われたので、本当にエキサイティングでした」と回想。ヘイデンも「本当に、とても特別な日でした。『今、僕らは最高にクールなことをしているんだ!』という気持ちを共有している感覚がずっとあった。まるでタイムトラベルしているみたいで、すごく不思議な感覚でした。同じキャラクターを演じているのに、全く時間が経過していないような感じがしたんです」と語る。

 また第5話では、アナキンのことを諦めきれない、オビ=ワンの複雑な思いがのぞく場面も。ヘイデンは、銀河に恐怖を振りまくアナキンの心情を「アナキンは……ダース・ベイダーでもいいですが、彼はまだオビ=ワンに対する恨みの感情に飲み込まれているんだと思います。ジェダイに惑わされ、裏切られたと感じている。それはもちろん彼の主観なわけですけど、彼がオビ=ワンを恨む気持ちは深い」と分析する。

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ヘイデン「ベイダーはオビ=ワンに対する恨みの感情に飲み込まれている」(C)2022 Lucasfilm Ltd.

 だが「それと同時に、兄弟の仲違いのような感じもある。その底流にはまだ、相手に対する大きな想いが残っているんです」と2人の師弟愛にも言及。「エピソード3の最後の戦いは、悲劇的なものでした。観客の皆さんも2人の歴史を理解しているし、彼らがお互いのことを、どれだけ兄弟のように愛しているかわかっているからこそ、死闘を繰り広げる彼らを見ると打ちのめされてしまいますよね」

 一方のユアンは、二人の関係について「(アニメ)『スター・ウォーズ:クローン・ウォーズ』を観始めたんだけど、ヨーダと(弟子だった)ドゥークー伯爵との関係に近いものがあるよね? 戦いながらも、師弟という関係性もあって、いろいろな感情がチリチリと焼けるように交錯している」と分析。その上で「オビ=ワンはアナキンのことを諦めることができないんだと思います。心に善が残っていると知っている限り、相手がその人らしくない状況に堕ちてしまったり、以前とは違った人になってしまったとしても、かつてどんな人物であったのかまでを切り捨てることはできないんじゃないかな。そのためには相当極端な状況まで行き着かなければいけないけれど、オビ=ワンはまだそこまでは行っていない」と語る。

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 「オビ=ワンはアナキンを愛しているし、彼を殺してしまったのだという思いをずっと抱えて生きてきました。アナキンを失った責任だけではなく、彼の命を自らの手で奪ってしまったという自責の念を抱えて生きてきたんです。しかし、彼が生きていることを知った時、オビ=ワンの中には様々な感情が渦巻いたのではないでしょうか。もしかしたら、アナキンを取り返せるかもしれない、救えるかもしれないと、希望をも感じているのだと思います」

ユアン「オビ=ワンはアナキンのことを諦めることができないんだと思います」(C)2022 Lucasfilm Ltd.

 それでも、ダース・ベイダーと対峙する場面は、ユアンにとって恐ろしい経験でもあったようだ。「エピソード4(『スター・ウォーズ/新たなる希望』)が大好きで、ベイダーと会う場面の撮影では、公開当時にあの作品に圧倒された幼い頃の自分とつながっているように思える瞬間が何度かありました。そのひとつが、ベイダーが初めて自分に向かってくる瞬間(笑)。あんな気持ちになるとは思わなかった」。

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 「あのヘルメットにあの衣装と体躯。それだけで、7歳の頃の自分に戻ったかのように反応してしまい、本物の恐怖心に襲われたんです。これまで、ホラー映画を含めていろんなタイプの映画に関わってきたけど、仕事だから怖いと思ったことは今までなかった。なのに、今回は初めて『怖っ!』ってなりました(笑)。あのダース・ベイダーの顔が迫ってきた時、思わずね」(編集部・入倉功一)

ドラマ「オビ=ワン・ケノービ」は毎週水曜日16時よりディズニープラスにて独占配信中

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