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「オビ=ワン・ケノービ」監督、ユアンとヘイデンの関係は特別 対決シーンに感じたつながり

エピソード4へと向かう2人の物語の決着は? 「オビ=ワン・ケノービ」
エピソード4へと向かう2人の物語の決着は? 「オビ=ワン・ケノービ」 - (C)2022 Lucasfilm Ltd.

 映画『スター・ウォーズ』のスピンオフドラマシリーズ「オビ=ワン・ケノービ」でメガホンを取ったデボラ・チョウ監督が、最終回となる第6話の配信を迎えた思いを語った。(以下、5話までのネタバレを含みます)

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 『スター・ウォーズ』の人気キャラクター、オビ=ワン・ケノービ(ユアン・マクレガー)を主人公にした本作。舞台は『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』(2005)から10年後の世界で、ダークサイドに堕ちたオビ=ワンの弟子アナキン・スカイウォーカー/ダース・ベイダー(ヘイデン・クリステンセン)も登場する。

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 『シスの復讐』の戦い以降、惑星タトゥイーンで、幼いルーク・スカイウォーカーを見守りながら、ジェダイであることを隠して生きてきたオビ=ワンは、帝国によって誘拐されたレイアを救出するために再び戦いの場に立つ事に。前半では、長らくライトセーバーもフォースも使っていなかった彼の、打ちのめされた姿が描かれた。

 各話ごとに寄せられるファンの反応に「本当に興味深く、配信のたびにアップダウンを繰り返している感じです。でも多くの方がシリーズを観てくれていることに感謝しています」というチョウ監督は、「ファンの皆さんのなかには、できるだけ強い時代の彼を見たいという方もいるでしょう。しかし私たちにとっては、彼が人生においてどの地点にいるのかが出発点でした。砂漠の惑星で少年を見守りながら、自分に起こったこと全ての重荷をどのように背負って生きているのか。『シスの復讐』で起こったことを振り返り、前作を経た彼がどうなっていくのかと考えた時、自然と打ちのめされた姿を描く事になったのです」と語る。

 「ダース・ベイダーについては、より若く残忍で、『シスの復讐』と『スター・ウォーズ/新たなる希望』(エピソード4)におけるベイダーの境界線にいることを意識していました。第6話まで物語を追うことで、彼がこれから『新たなる希望』へと向かっていく事になるのだと感じてもらえるはずです」

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オビ=ワンは「最後の侍のような存在」デボラ・チョウ監督(C)2022 Lucasfilm Ltd.

 一方、『スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃』の頃の回想シーンでは、全盛期のオビ=ワンと、パダワン時代のアナキンの修行シーンが描かれ、多くのファンを喜ばせた。自らもシリーズファンであるチョウ監督にとっても、このシーンの撮影は特別な瞬間になったという。

 「スタッフ全員にとって、最も特別なシーンの一つでした。皆とても感情的になっていましたね。それは、懐かしさを覚えるだけではなく、ユアンとヘイデンの間だけにある、ある種のつながりを感じとることができたからです。役者としても人間としても、2人はお互いにとって、とても良い存在だということ。だからこそ、この場面には何か特別なものを感じたんです。この仕事を長くやっていると、そうしたことにも慣れてきて、演出中は別のことに集中できるようになるものですが、あのシーンの撮影は、みんなと同じように楽しんでいましたね(笑)」

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 黒澤明監督作品をはじめとする日本映画に「親しみを感じている」といい「特に黒澤作品からは、シンプルでありながらとても視覚的で、感情に訴える、物語を伝える力を感じます」というチョウ監督。オビ=ワンについても「『スター・ウォーズ』は常に西部劇や時代劇映画の影響があり、『オビ=ワン』はよりその傾向が強いと考えています。『マンダロリアン』以上に、サムライ映画と密接な関係を感じているんです。オビ=ワンはある意味で最後の侍のような存在であり、倫理的な規範のようなもの。それが彼をただの戦士とは違う存在にしていると思います」と語る。

 また、全6話のシリーズを通して「エピソード形式のドラマとは少し違い、一つの大きな物語を語るために連続性を持たせることがより重要でした」というチョウ監督。クライマックス直前の第5話では、一気に見せ場となるアクションが連続したが、最後にはより大きな仕掛けを用意されているようだ。「エンディングについては多く語りませんが、シリーズの最後までより大きな仕掛けは取っておきました。それも、私たちが全編を通してひとつの大きな物語を語ろうとしていたからです。エピソードを重ねるごとに徐々に発展していく物語が、全てまとまるのはとても喜ばしいこと。やっと終点にたどり着いたという気分ですね」(編集部・入倉功一)

ドラマ「オビ=ワン・ケノービ」は毎週水曜日16時よりディズニープラスにて独占配信中

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