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韓国“国民の妹”『ベイビー・ブローカー』でキーパーソンのIUって?

韓国の歌手・女優のIU
韓国の歌手・女優のIU - Marc Piasecki / FilmMagic / Getty Images

 赤ん坊を育てられない人が匿名で赤ちゃんを預けていく“ペイビー・ボックス”を介して出会う人々の物語を描いた『ベイビー・ブローカー』(6月24日公開)。是枝裕和監督がソン・ガンホカン・ドンウォンペ・ドゥナらとタッグを組んだ初の韓国映画で、物語の鍵を握る赤ん坊の母親役として起用されたイ・ジウンは、韓国で国民的人気を誇る歌姫IUとしても知られている。本作での演技を絶賛される彼女の活躍ぶりを探ってみた。

IU出演の注目作『ベイビー・ブローカー』【フォトギャラリー】

 1993年5月16日、韓国・ソウル特別市生まれの彼女は、2008年に歌手デビュー。活動名のIUとは、「I&YOU」を掛け合わせた造語で、「私とあなたが音楽でひとつになる」という意味。キュートで親しみやすいビジュアルから“国民の妹”とも称される彼女は優しく繊細な声が持ち味で、近年では2021年に発売した「Celebrity」がリリースと同時に韓国の主要音楽チャートで1位を記録、6か国のiTunesチャートでも1位を獲得するなど、名実ともに韓国国内外で人気の女性シンガーソングライターだ。また数々のヒットドラマのOST(Original Sound Track)にも参加し、「愛の不時着」では「Give Me Your Heart」という曲を担当しているほか、自身の出演作でもOSTに参加している。

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 IUが俳優活動をスタートしたのは2011年のドラマ「ドリームハイ」から。未来のスターを夢見る若者たちが通う芸能専門学校を舞台にした青春ドラマで、今や映画やドラマで大活躍を見せるキム・スヒョンに、ペ・スジ2PMテギョンらが出演。IUは驚くべき歌唱力を持つピルスク役で出演し、彼女が歌う「Someday」も人気を呼んだ。

 ドラマ初主演は2013年の「最高です! スンシンちゃん」。韓国の100ウォン硬貨にも描かれている李舜臣と同名なのに何をしても冴えない少女が、芸能事務所の社長との出会いをきっかけに、自身の夢に向かっていくシンデレラストーリー。同年にはチャン・グンソクとの共演作「キレイな男」でグンソクふんする主人公を一途に思い続ける少女を演じ、この2作で俳優としての可能性を評価され、2013年のKBS演技大賞で新人演技賞を受賞した。

 さらに、テレビ局を舞台に繰り広げられる大人のラブコメディー「プロデューサー」(2015)では、若くして人気を得た歌手役に挑んだ。実際にも歌手であるだけに苦悩や葛藤など心情を繊細に表現して、視聴者の共感も誘った。次ぐ「麗<レイ> ~花萌ゆる8人の皇子たち~」(2016)では、現代から高麗時代にタイムスリップしてしまったヒロインを描くファンタジー時代劇で、イケメン皇子たちとの切なく胸キュンなラブロマンスを演じてみせた。

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 多彩なジャンルでキャリアを積んできた彼女が俳優としての真価を発揮したのが「マイ・ディア・ミスター~私のおじさん~」(2018)。これまでの明るくキュートな持ち味を完全に封印。多額の借金を背負い、どん底の生活で不信感しかないヒロインを熱演した。序盤こそヘビーなドラマだが、「パラサイト 半地下の家族」のイ・ソンギュンらが演じるおじさん三兄弟と出会い、互いに心の痛みを癒やしていく物語が感動を呼び、韓国のゴールデングローブ賞とも言われる百想芸術大賞で作品賞、脚本賞(パク・ヘヨン)を受賞。IUも人気賞を獲得した。ちなみに、是枝監督は同作での彼女の演技に魅了されたことが、『ベイビー・ブローカー』に起用したきっかけと明かしてしている。

 新境地を開いた彼女は、Netflix映画『ペルソナ -仮面の下の素顔-』(2019)で4人の監督が独自の視点で描く4本の短編映画にも挑戦。なかでも、イ・ギョンミ監督が手掛ける『ラブセット』ではペ・ドゥナ演じる父親の恋人に嫉妬し、テニスコートで火花を散らす娘を怪演。ここで見せる狂気じみた演技はちょっとした見ものだ。

 また、ドラマ「ホテルデルーナ~月明かりの恋人~」(2019)では、ワケあって千年以上も生きているホテルの女社長役で主演を務めた。過去と現在の二役を緩急効かせて演じる芸達者ぶりを見せ、またファッショナブルな衣装でも魅了した。

 そして、彼女にとっては本格的に出演した記念すべき商業映画第一作にあたる『ベイビー・ブローカー』では、俳優イ・ジウンとしてワールドワイドに注目を浴びることに。今後はパク・ソジュンと共演の『ドリーム』(仮題)の公開も控えており、さらにどんな活躍を見せるのか期待せずにはいられない。(前田かおり)

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