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間宮祥太朗主演『破戒』海外映画祭出品 「丑松の祈りが世界に広がるように」

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海外版ポスタービジュアル - (C)全国水平社創立 100 周年記念映画製作委員会

 間宮祥太朗の主演映画『破戒』(7月8日公開)が、アメリカで7月15日から7月31日まで開催される第20回ニューヨーク・アジアン映画祭に出品されることが決定。間宮と前田和男監督がコメントを寄せ、共に国を超えての広がりに願いを込めた。

丑松の決意を胸にした名シーンも<場面写真15枚>

 本作は、1948年に木下恵介監督、1962年に市川崑監督と名だたる巨匠が映画化してきた島崎藤村の同名小説「破戒」を60年ぶりに映画化。明治後期を舞台に、亡き父(田中要次)から被差別部落出身の出自を隠し通すよう強い戒めを受けていた丑松(間宮)の葛藤が描かれる。丑松が思いを寄せる下宿先の士族出身の志保に石井杏奈、親友の銀之助に矢本悠馬がふんするほか、共演に眞島秀和高橋和也竹中直人本田博太郎、田中要次、石橋蓮司らが名を連ねる。

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 ニューヨーク・アジアン映画祭は、北米で開催されるアジア映画を専門とする祭典。リンカーン・センター内の映画館、ウォルター・リード・シアターで開催される。

 主演の間宮は「映画『破戒』がニューヨークアジアンフィルムフェスティバルに御招待頂いた事、とても嬉しく思います」と喜びを語ると共に「この映画は日本においての差別をテーマに描いた小説が原作となっています。100年以上前に書かれた原作なのですが、様々な差別やハラスメントが浮き彫りになってきている今だからこそ、この映画が昔の話として括られるのではなく、今も続いている普遍的な物語としての力を発揮できるのではないかと思います。これは希望の物語です。主人公、丑松の祈りが日本だけでなく世界に広がっていく事を願っています」と本作が普遍的な物語であることを強調。

 前田監督は「前略 島崎藤村先生」と題し、「先生、ニューヨークです。百年以上も未来のニューヨークで、映画『破戒』が上映されます。先生はピンとこないかもしれませんが、これはとても光栄なことなのです。夏目(漱石)先生が、『後世に伝えるべき名篇だ』と絶賛した名作は映像に形を変えはしましたが、この先進的な国際映画祭に招かれ世界中の人々に向けて発信されます。丑松の目の輝き、志保の凜とした佇まい、銀之助の熱い正義感、そして先生がこの作品にこめた強い思いが、この地から世界中に、そしてさらに未来へと伝わり広がっていくことでしょう。微力ながらそのお手伝いができたこと、誇りに思います」と原作者・藤村へのメッセージをつづった。(編集部・石井百合子)

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